1958年に誕生した、ホンダを代表する2輪車『スーパーカブ』。東京モーターショーのホンダブースでは、昨年誕生50周年を迎えたスーパーカブの電動バージョンが世界初公開された。
「HELLO!(Honda Electric mobility Loop)」をキャッチフレーズに、クルマの電気化による“脱石油”の未来像を示すホンダブース。コンセプトカー『EV-N』は、その主役となるEV(電気自動車)についてのホンダの新しい提案だ。
ホンダ『EVE-Cub』は、言わずと知れた原動機付き自転車『スーパーカブ』の電動二輪コンセプト。デザインは膝の部分に風防を持つオリジナルのスーパーカブのスタイルがモチーフで、そこにEV時代を感じさせる新しさを加味した。
東京モーターショー、ホンダ2輪車の注目は、世界初出展となる市販予定車『CB1100』。空冷4気筒1100ccエンジンを搭載しながらも、全長2197mm、全幅838mm、全高1132mmと車体はコンパクト。
ホンダ『CR-Z』は、市販を前提としたハイブリッドカー初のスポーツクーペ。1.5リットルSOHCのi-VTECエンジンに1モーター式のパワーアシスト-エネルギー回生機構「ホンダIMA」を組み合わせたパラレルハイブリッドシステムを搭載する。
ホンダはモーターショー会場でハイブリッド・スポーツ『CR-Zコンセプト』を発表した。内外装とも一部にショー向けの演出がみられるが、早期の市販化実現を匂わせる雰囲気となっている。
ホンダが、モーターショーで提案する二輪EVのうち、公道走行用の現実的なパッケージの提案が盛り込まれているのが、50cc原動機付き自転車クラスに相当するEVコンセプトモデル『EVE-neo』だ。
ホンダ『SKYDECK(スカイデッキ)』は、全高1500mm、全幅1750mmと、現行『オデッセイ』より一回りコンパクトなボディながら、「マルチパーパス6シーター」というサブネームどおり、室内は6人が窮屈な思いをせずに着座できるスペースを持つのが売りだ。
「苦労したのは、片持ちシートと2ndシートがフロントシート下に潜り込むスタッキングシートのレイアウト」と話すのは、ホンダ『SKYDECK』コンセプトのインテリアをデザインしたデザイン開発室の恵美幸夫さん。
「“次のEVはどんなのが欲しい?”というところから、“自分たちで欲しいものをつくってみましょう”と始まった」と、『EV-N』コンセプトの開発について語るのはデザイン開発室第1ブロック2スタジオ、住吉芳奈さん。
ホンダは第41回東京モーターショーに電動コンセプトモデル『EVE-neo』を出品する。本田技術研究所二輪R&Dセンター執行役員デザイン開発室室長の小濱光可さんは、「スマートコミューターを具現化した電動コンセプトモデルです」という。
第41回東京モーターショーに出品されるホンダ『CR-Z』。このエクステリアデザインは非常に豊かな面で構成されている。特にリアフェンダーは特徴的である。
第41回東京モーターショーに出品されるホンダ『SKYDECK』コンセプト。インテリアデザインの開発コンセプトは爽快空間だという。
ホンダ『EV-N』コンセプトのキーワードとして“小さな存在感”がある。しかし、小さく見せることで苦労したこともある。それはタイヤサイズ。
ウェッジシェイプを非常に強調したデザインである。デザイン開発室第1ブロック1スタジオ主任研究員、名倉隆さんは「ショルダーのあたりからリアに向かってプレスラインを入れることでウェッジ感を凄く強調しています」と話す。