日産が世界最速の“ニュル消防車”を発表したかと思えば、今度はBMWから世界最速の“ニュルタクシー”が出現した。
タクシーといっても、一般客を乗せて営業しているわけではない。これはBMWが顧客向けに行っている「BMWドライバートレーニング」の一環だ。同社のスーパースポーツセダン、『M5』に顧客を乗せて、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースを全開走行する。もちろん、限界走行時の車両の挙動を伝え、安全運転に役立ててもらうのが狙いだ。
同乗走行に使用する現行M5は、モデル末期とはいえ、そのパフォーマンスはいまなお世界トップレベルにある。5.0リットルV10エンジンは、最大出力507ps、最大トルク53kgmを発生。7速2ペダルMTの「SMG」と組み合わせられ、0-100km/h加速4.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)の圧倒的性能を披露する。
ニュルブルクリンク北コースは、1周20.8km、高低差約300m、コーナー数172という超難コース。ニュルブルクリンクは欧州では「リング」と呼ばれることが多いが、世界最速の「リングタクシー」こと、BMW M5の同乗走行の様子は、動画共有サイトで見ることができる。