英国BBC放送の人気番組「Top Gear」(トップギア)は21日、毎回番組内でタイムアタックを行う凄腕ドライバー「Stig」(スティグ)の正体が、ミハエル・シューマッハ氏であることを明かした。
FXXは『エンツォ』をベースに開発されたレース専用車で、2005年12月に限定29台を販売。フェラーリF1の最先端技術が注入され、V12エンジンは、排気量を6.0リットルから6.3リットルに拡大。最大出力は660psから800psに引き上げられた。カーボン製ボディは車重わずか1155kgに抑えられ、パワーウェイトレシオは驚異の1.44kg/psだ。
価格は150万ユーロ(約2億円)。この価格には、FXXを使用したワンメイクレースへの参戦/サポート費用が含まれるほか、顧客はFXX開発プログラムに参加する権利が得られる。FXXにはF1マシンと同様のテレメトリーシステムが搭載され、サーキット走行中の細かいデータを収集。そのデータが、フェラーリの今後の新型車に反映されるという、新車開発プログラムの一端を担っていた。
フェラーリは2006年、シューマッハ氏に30台目のFXXをプレゼント。このFXXはブラックの特別塗装が施され、シューマッハ氏のお気に入りの1台でもある。番組内ではシューマッハ氏のFXXが、テストコースで久しぶりにそのポテンシャルを発揮している。
フェラーリの頂点に立つFXXのタイムアタックの様子は、動画共有サイトで見ることができる。