−−おっしゃるようにインテリアの質感の高さも特筆ものですね。従来のスズキはコストに非常に厳しく共用化を進め、その一方で質感をあまり省みなかったように思います。ところが『ワゴンR』のインテリアデザインあたりから変わり、『スイフト』でははっきりと共用化より質感を高める方向になり、新型『エスクード』でもクラスを超えたインテリアの質感になっています。これは、何がかわったんでしょうか?
小林:組織やデザインプロセスの改革が行われました。カーライン制になりチーフエンジニア制度になって、車種ごとに責任を明確化した事が大きいですね。デザイナーもチーフデザイナー制度になりました。生産が立ち上がる最後の最後まで、目を通すようになりました。スズキ社内でも「コストだけでなく質感も」という意識が高まっています。
新居:エクステリアでも、たとえばこのサイドアンダーミラーも山田チーフエンジニアの意見で、最後の最後でデザインが変わりました。
−−スズキのデザインが良くなってきている秘密は、このカーライン制、チーフエンジニア、チーフデザイナー制度と「コストだけでなく質感も」という社内の意識改革によるところが大きいのですね。
【1/6】初代からの進化
【2/6】大きくなった
【3/6】欧州骨格
【4/6】FRベースを視覚化したインテリア
【5/6】変わったのは
【6/6】いかがでしょう?