『E320 CDI』の完成度は、もはやよくできたガソリン車以上のものであった。気になるのは「どのくらいディーゼルであることを感じさせるか?」ということだろう。
『A6オールロードクアトロ』に乗り込むや、すぐ感じるのはインテリアのクオリティの高さ。デザイン、質感、タッチなど世界トップクラスだと思う。
5ナンバー枠に収まる、比較的コンパクトなボディで、最大限の居住空間とトランクスペースを確保する。セダン不況といわれて久しいが、ならばとまずは機能性をきっちりと押さえ込んだうえで、新しいデザイン的な魅力を盛り込み、さらにはハンドリングを初めとする優れた走り味も追求してしまう。
『カムリ』には、価値観を強く揺さぶられる。本来、ボディサイズは走行環境とそこで育まれた価値観で決まる。単純に欲望レベルで捉えると、素直に“大きく立派に”を追求したクルマを否定するのは困難だ。
走らせて、まず膝を叩いたのが、エンジンの仕上がりのよさ。2.4リッターの直4DOHCは出力/トルクの数字を判断材料にするより、虚心坦懐にステアリングを握って判断したほうがより実態に迫りやすいタイプ。
現行ボディを使った最後の『ランサー・エボリューション』である“エボIX MR”は最終型にふさしい高い完成度を有していた。
3代目となる主力ミニバンには、走りを前面に押し出すキャッチコピーが与えられた。“ドライバーズMPV”
やっぱりこうなっちゃうんだな。3.5リッターのV6エンジンが与えられた新型『エスティマ』を最初に手にしたときの感想である。
一見すると普通の『ポロ』の車高を上げ、このクラスでは異例となる17インチのホイールを履いているだけのように見えるが、じつはエンジン、トランスミッションも1.6リッター+6速ATに換装されているなど変更点は見た目もよりも多い。
フルモデルチェンジされた『ストリーム』をひとことでまとめれば「ほとんど文句の付けようがありません」となる。