『カムリ』には、価値観を強く揺さぶられる。本来、ボディサイズは走行環境とそこで育まれた価値観で決まる。単純に欲望レベルで捉えると、素直に“大きく立派に”を追求したクルマを否定するのは困難だ。
走らせて、まず膝を叩いたのが、エンジンの仕上がりのよさ。2.4リッターの直4DOHCは出力/トルクの数字を判断材料にするより、虚心坦懐にステアリングを握って判断したほうがより実態に迫りやすいタイプ。
現行ボディを使った最後の『ランサー・エボリューション』である“エボIX MR”は最終型にふさしい高い完成度を有していた。
3代目となる主力ミニバンには、走りを前面に押し出すキャッチコピーが与えられた。“ドライバーズMPV”
やっぱりこうなっちゃうんだな。3.5リッターのV6エンジンが与えられた新型『エスティマ』を最初に手にしたときの感想である。
一見すると普通の『ポロ』の車高を上げ、このクラスでは異例となる17インチのホイールを履いているだけのように見えるが、じつはエンジン、トランスミッションも1.6リッター+6速ATに換装されているなど変更点は見た目もよりも多い。
フルモデルチェンジされた『ストリーム』をひとことでまとめれば「ほとんど文句の付けようがありません」となる。
シャシーやエンジンなど基本構成が先代モデルの改良版だということもあり、試乗する前は大きな期待をしていなかった。しかし乗ってビックリ! なかなか魅力的である。
今までありそうでなかった軽自動車だと思う。居住空間の広さは重視せず(といっても大人4人がじゅうぶん乗れるくらいの空間は確保されている)、そのぶんスタイリッシュにしたというのはなかなか面白いアイデアである。
スズキの世界戦略車第3弾となる『SX4』は、平均スピードの高いヨーロッパの道でもじゅうぶん通用する走行性能を持っている。