“MINIが欲しいけど、2ドアとサイズがちょっと”、という人には本来、MINIを勧めなくていいし、だからこそMINIの価値があるのだと思っていたのだけれど……。ああ出ちゃったね、というのが正直な感想だ。
ミニバン戦国市場の日本において、求められるものは、シートアレンジの多彩さ。でも、このところ、ひとりで乗ってもちゃんと走るクルマが求められてきた。
キリリとハンサム、エクステリアがカッコ良い!また、インテリアもメタル調のシルバーと黒のツートンでキメ、スポーティかつ品の良いもの。
2月から3月にかけての決算期は最も車が売れる時期。エコカー補助金が終わり、新車購入のメリットが薄まったため、販売店においても今年は中古車のマーケットが活況だという。
ダウンサイジングとよくいうけれど、いざ本当にそうしようと思っても、なかなかめぼしいコンパクトカーがなかったりする。定番過ぎるか、流行りのレトロモダンか、子供だましのホットハッチ風 or 小さな高級車風か。『プリウス』が売れるのも仕方ない。
だっら~ん。この感じ。このゆるんだ感じ。なにも考えず、ただ、ほわんほわんとしたサスペンションから伝わる揺れに、体を任せるこの感じ。たまりません。
セダンドアの小さなミニバン市場がシュリンクするなか、それでも選ぶという人の購入にいたるハードルは、今後いっそう高くなっていくように思う。サイズだけが取り柄ではいけない、ということ。
最新のクルマで印象に残っているのは? と聞かれて即答できる1台が『クーガ』である。スポーツワゴンふうのクロスオーバー、といったカジュアルなスタイルが親しみやすい。
『クーガ』の基本メカは、「最高のホットハッチ!」とボクを感動させた『フォーカスST』と共通だから、走りのよさは乗る前から想像できたこと。でも……現実は想像を超えていた。
ドイツで生産される『クーガ』は、どこかビシッとした雰囲気をまとっている。クーペのような流麗さと、SUVのダイナミック感がギュッと凝縮したようなスタイリングは、現代を生きる女性にもすんなり似合いそう。