およそ7年ぶりに新型となったシトロエン『C4ピカソ』は、従来からある7人乗り3列シートモデルを「グランドC4ピカソ」、新たに加わったショートホイールベースの5人乗り2列シートモデルを「C4ピカソ」とネーミング。
グリルとフォグランプベゼル部のメタル調の横桟は恐らく“セット”だろう。眼差し(ヘッドランプ)も新しいが、相変わらずSUVの王道を感じさせるスタイルに変わりはない。
新旧『アテンザ』のマスクを見比べると、なるほど従来型のほうが“若い”。新型はディテールがより練り込まれ、しっとりとした印象。『アクセラ』との距離感も離したように感じる。
軽自動車の走りの質感という意味で歴代がハイトワゴンクラスをリードしてきた『ムーブ』が6代目に進化した。
奇を衒わずシンプルで美しく、それでいて押し出しもちゃんとある、その佇まいはまさに別格。堂々としたフロントマスクと、その眼光の鋭さにはドキッと心を射抜かれるし、なだらかにドロップしたテールの美しさなどは、どれだけ眺めていても飽きないほどだ。
ライトウェイトスポーツの魅力を現代に受け継ぐマツダ『ロードスター』は、ドライバーにクルマを手足のように操る楽しみを与え、スポーツカー本来の魅力を手軽に楽しませてくれる貴重なモデルだ。
変化感を狙ったのであろうフェイスリフト。文字通り内部構造材が押し出されたかのようなバンパー部など、駐車場で新旧が並ぶと、まるでドレスアップカーのように見える。
現行に対して短く、低く、広いボディレイアウトの新型『ロードスター』はしかも100kgも軽い。
今回のムーヴは本気だ。これまでの軽自動車は、ダウンサイザー対策と言いつつも、やってもデザインとか、インテリアの質感とか、ハンドルやシフトレバーの操作感というところで止まっていた。しかし、ついに根幹とも言える乗り心地に着手してきたのである。
初代NA『ロードスター』を発表前に予約して手に入れた筆者。それから約10年の時を共にした身から見たNDロードスターは、四半世紀振りに初恋の恋人に会ったような印象だった。