先代エクスプローラーの試乗を申し込んだ際、広報車の用意がなく、自宅近くのディーラーでドア一面に“Eco Boost”の文字が入った試乗車を借り出した覚えがある。豊かなボディに2リットルエンジンの組み合わせで軽々と、まるでより小型のSUVを走らせているようだった。
試乗車は3タイプ揃う『キャスト』のうちの「スタイル」。もっともフェミニンというべきか、「アクティバ」と「スポーツ」の間にあって、普段使いの乗用車感覚を打ち出しにしている。
世界に100台。そしてこれ、ロードゴーイングGTである。フロントには巨大なリップスポイラー、リアにも大層なウィングをつけた、まるでGT3のマシンのようだが、ちゃんとナンバーを取って公道を走れるクルマなのだ。
ディテールに拘ったと快適なテイスト。それが新しいダイハツ『キャスト スタイル』の訴求ポイントである。多様化する軽自動車ユーザーの顧客ニーズに応える目的で開発されたのがキャストだ。
なるほど単に顔を似せただけではなく、Cピラーが“前寄せ”だったりと、元のチンクのバランスをフォルムで体現している。だから『500L』(正規未導入)の肩のチカラの抜けた佇まいに較べ、グッと安定感、チンクらしさがあり、精悍にすら見えるルックスをしている。
個人的な感想で恐縮だが、フォードというメーカーほど多彩で多様なメーカーはないような気がする。とにかく多様な顔が存在する。そのうちの一つがタフさを売り物にする、アメリカンSUV、『エクスプローラー』だ。
プレミアムEVの名を欲しいままにしているテスラに、最強モデルとも言えるデュアルモーターの「P85D」が追加された。注目は「インセインモード」と呼ばれるパワー重視の走行モードだ。
大ヒットしたスズキ『ハスラー』に対抗するモデルを持たなかったダイハツが仕立て上げたモデルが、『キャスト アクティバ』である。メーカーはかなり前から開発を進めていたというが、急遽感が否めないのは僕だけだろうか。
日本導入も間近にせまっている新型MINI『クラブマン』に一足先にヨーロッパで試乗してきた。先代モデルは3ドアハッチバックをベースにホイールベースと全長を少し伸ばし、右側には逆に開く後ドア、観音開きのバックドアを採用したユニークなモデルだった。
モータースポーツのDNAが組み込まれた“ポールスター”。とは言え、見た目はボディ後部の青いバッジでそれと判る程度。が、実際に走らせてみると、その違いに「なるほど」と納得させられた。