予測を上回る出来だった。とくに高速でもドッシリと安定感を保つ走りは、欧州コンパクトカーに遜色なしだ。無闇に軽過ぎないステアリングの操舵力、ピッチング&ローリングの両方向の揺れが抑えられた快適な乗り心地もいい。
BMW『3シリーズ』は、日本の街中でもかなり見かける車種ながら一向に魅力が褪せて感じない、不思議なクルマである。さらにクーペ(やカブリオレ)となれば、 気持ちも豊かにしてくれる、パーソナルカーの理想像である。
“操る楽しさ”のみならず“走りの味”にもこだわるという「G's」。量産車をベースに、一部のパーツはライン装着によりコストも抑制。自動車メーカーならではの メリットを最大限に発揮しているのも強みだ。
まるで日本車のように(!?)、リヤウインドにエコカー減税車をあらわす2枚のステッカーが貼られた、あたらしいMINI。試乗した『ONE』の6速MT車は回生ブレー キ、アイドリングストップなどの機能を新搭載。
独特な「NAGAREライン」は、量産車でよくぞここまで!といった力作。フロントマスクを含め、見慣れれば馴染んでいくのが、異様にアバンギャルドな『ビアンテ』との違いか。
乗りやすいクルマ、である。外観は確かに奇抜だが、ナイキのグッズのようにセンスがいいので、抵抗感、違和感はなく、案外スンナリと受け容れられる。全幅こそ1765mmだが、4135mmの短い全長のため、扱いやすい印象。
クールな顔つきに一新された最新のVW『ポロ』は、よほど動態視力に自信がなければ、すれ違いざま、似たマスクをもつ現行『ゴルフ』と見紛うほど。
新型『5シリーズ』の担当デザイナーが、各部をさして盛んに「典型的なBMWデザイン」と説明していた。行き過ぎ感が目立った先代に較べ、新型は初対面からスッと気持ちに入るスタイルだ。
4番目となるBWMの“X”モデル、『X1』。このクルマはことによると、『3シリーズ』セダン以上に普通感覚で乗れる実用車かもしれない。
ステキ過ぎるセダンである。『XF』には“不採用”だったショーカーのイメージを具現化したヘッドランプが何しろイイ。伸びやかなサイドビューも、5135mmの全長と3030mmホイールベースを生かし切っている。