四角いボルボの頃から、イタリアンデザインを纏った2ドアクーペ(『262C』や『780』)はあった。その精神は、クーペとカブリオレが別々に造られた最初の『C70』を経て、2 in 1の現在の姿に。
7年振りのフルチェンジというが、いい意味で変わらないのが『Eクラスステーションワゴン』の特徴だ。
先の年末年始のTVで、香取慎吾のあのCMは皆さんもタップリご覧になったはず。が、「寺田屋よりくつろげる……」のセリフは、決して誇大広告ではないのだった。
かつての人気車名、『RVR』が、現代的なコンパクトSUVに姿カタチを変え、新登場した。
理屈抜きで乗って走らせて楽しい、久々のホンダらしいクルマだ、と思った。
女性スタッフ主導の企画開発だった、との前情報に、オトコの私はやや気後れを感じながらの試乗会出席だった。が、実車は意外にもプレーン。
『ゴルフ』同様、『シロッコ』にも登場した高性能バージョンの「R」。もともとモダンで独創的な外観スタイルは、インテーク部分の占有面積が大きい専用バンパーなどで、精悍さをプラス。
ドライバーズシートに収まって、まずAピラーが意外と立っていることを実感。この時点で、ホイールベースが『7シリーズ』の標準ボディと同じ3070mmであることを思い出す。ルーフラインこそファーストバックだが、クーペらしさなら『X6』のほうが上。
もともと独創的かつチャーミングだったボルボ『C30』のスタイルを、新しい表情豊かなマスクがより引き立てている……と思えた。“見せ場”のリヤビューも、ボディ色/黒色部分の比率が変わり、バンパー形状の変更、VOLVOのバラ文字オーナメントの採用などで、車格感を上げた。
かつて上級車からの乗り換え組の受け皿に「VR6」「R32」を用意したVW。再度、空気を読み、今度は正真正銘のダウンサイジングで、3代目の「R」が『ゴルフ』に登場した。これまでのV6の3.2リットルから、2.0リットルTSIエンジンに。