いわば『C3』の3ドアハッチバック版だが、とびきりの個性をアピールするシリー ズ名として“DS”の名が与えられたのだそう。
「ビークルパーソナリゼーション」 の名のもと、外装ではルーフ&ドアミラー色やアロイホイールから、エアバルブキャップまで、内装もシート、ダッシュボードなど用意されたメニューから“自分だけの1台”が作れる仕組み。もともと奮ったスタイルがさらに個性的になる可能性は無限大。が、見せかけだけでなく、爽快でスポーティな走りもなかなかの面白さ。
C3に対しステアリングがやや小径で、ドラポジも少し低めとのこと。僅かな差だが、ポジションを決めた際のクルマとの一体感はひとしお。NAエンジンの「Chic」でも小気味いい排気音とともに快活に走れるが、ターボの「Sport Chic」(156ps、24.5kg/m)は、扱いやすい6速MTを駆使し、街中でも胸のすく加速感がドライバーを虜に。C3とほぼ同等の乗り心地のよさも驚きだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。