試乗車はGi・8人乗りのガソリン車。迂闊にも地味なシルバー色を選んでしまったが、濃色系では例のグリルがコントラストで浮き立つが、この色では、幾分か馴染んでも見える。
クーペはそもそも、然るべき大人が颯爽と乗りこなすべきクルマ。『RC350 F SPORT』に乗りながらレポーターなどは「ああ、最終的にこういうクルマが似合う人生を歩むべきだった」と、過去形で思うのだった。
クオ・ヴァディス、クレールフォンティーヌといったフランス製のノートは、どれも表紙の色使いが洒落ていて、実に使い心地がいい。さしずめシトロエン『グランド C4 ピカソ』は、そのMPV版といったところか。
オンデマンド方式の4WD(ELD=電子式デフロック付き)であること、5~30km/hで有効なシティブレーキコントロール搭載、6速のMT車であることなどが、限定車の『パンダ 4×4』の実利的特徴だ。
2列/5シーターのC4ピカソは、「グランド」に対し、全長が170mm、ホイールベースが60mmそれぞれ短い。が、ホイールベースはたとえばワゴンのプジョー『308SW』より50mm長く、1630mmの全高とともに空間重視のMPVらしさは一目瞭然だ。
『エスクァイア』にも設定される福祉車両。なかでも介護の現場で必要とされる「車いす仕様車」は、広く活用される車両のひとつだ。
ひとえにデザインの違いだと思うが、新型『レガシィB4』は、先代よりもずっとしなやかで上品な佇まいが印象的だ。ガシガシと主張しすぎず、クルマが空気を読んでいる…そんな気さえする。
ある意味、ダウンサイジング。“新上級コンパクトキャブワゴン”をコンセプトに、5ナンバーを堅持しながら、上級車「アル / ヴェル」風の高級感を取り入れた…のだから。
第一印象は“非常にオーソドックス”だった。「(日本の多くの)MPV、ハイトワゴンとは一線を画す」(BMW広報室)としながらも、ファミリーカーとしての安心感を重視したのだろう。
多くのSUVを見かける街中でも、『イヴォーク』の存在感は相変わらず。今回の試乗車のような“真っ黒”な個体だと、そこだけ空気が違っているような、凄みとも緊張感とも言えない(言える?)オーラを発しているのは、運転しながらでも感じた。