東京都交通局とはとバスのコラボによる、都電体験ツアーが企画された。リニューアル車両の貸切乗車と車庫見学を組み合わせた、鉄道ファン向けの希少性の高い内容となっている。
●出庫線や折り返し線を乗車体験
8500形は東京で唯一の都電である都電荒川線で30年以上運行してきた車両で、今回、鉄道デザインで知られる水戸岡鋭治氏によりリニューアルされた。車体は山吹色を基調とし、懐かしさと洗練さを併せ持つ外観に刷新されている。
ツアーでは、このリニューアル車両1編成を貸切で運行。通常は体験できない荒川車庫からの出庫線や、大塚駅前の折返し線の走行を体験できる。
乗車前には荒川電車営業所において車庫見学を実施する。スタッフの案内により、車庫内やトラバーサーの見学に加え、車両や運転席での記念撮影も可能だ。
●ツアー概要
ツアー名は「東京都交通局×はとバス コラボ企画 8500形水戸岡氏デザイン号貸切乗車と荒川車庫見学」。運行日は2026年5月30日。午前便と午後便の2回運行で、各回20名、合計40名の限定募集となる。料金は大人・子どもともに25000円(税込)。小学生未満は参加不可。
行程は東京駅丸の内南口を出発し、荒川電車営業所で車庫見学を行った後、都電荒川線の貸切乗車を実施。荒川車庫から大塚駅前、三ノ輪橋まで走行し、再び東京駅へ戻る。
◆都電8501号車リニューアル完成、水戸岡鋭治デザインで運行開始
東京都交通局では、「都電(TODEN)車両リニューアルプロジェクト」により改装を進めていた8501号車について、4月16日から運行を開始した。同プロジェクトは、東京さくらトラム(都電荒川線)の魅力向上と沿線活性化を目的として実施されたものだ。クラウドファンディングによる支援を受けながら車両の改装が進められてきた。
対象となる8501号車は、1990年から約35年にわたり運行されてきた車両だ。今回のリニューアルでは、JR九州の観光列車「ななつ星in九州」などを手がけたデザイナーの水戸岡氏がデザインを担当した。
外装は、かつての都電を想起させる山吹色を採用。懐かしさと新しさを併せ持つデザインとした。内装は、床・壁・天井・ベンチ・カウンターロールブラインドに木材を使用。床には寄木を採用し、杉材の組子を通して前方が見える構造とした。天井照明や換気口も新たにデザインされている。また、イベント時には飲食が可能なテーブルを設置できる仕様とした。
東京都交通局は、日常利用から観光利用まで幅広い需要に応える「楽しい都電」として運行し、都電ファンとのつながりを大切にしながら、沿線地域の活性化につなげる考えだ。








