固体電池の研究開発と量産化を手がける台湾のプロロジウムはCES 2026において、電源管理と熱管理ソリューションの世界的プロバイダーのデルタと覚書(MoU)を締結したと発表した。
この協業により、プロロジウムの最先端固体電池技術とデルタの電源管理の専門知識を組み合わせ、次世代バッテリーエネルギー管理システムを共同開発する。エネルギー応用とスマートモビリティ市場全体でビジネス機会を拡大する狙いだ。
協業は2段階で進められる。第1段階では、プロロジウムの既存標準仕様セルをベースに、選定された将来の用途向けに48Vバッテリーモジュールを設計する。第2段階では、次世代バッテリー応用向けのプロトタイプバッテリーシステムの共同開発に焦点を当て、継続的な技術統合とイノベーションを支援する。
プロロジウムの超流動化全無機固体電池は「二重機能電解質」によって独自に差異化されている。電解質は不燃性であるだけでなく、高温高電圧下で分解してASM材料を放出し、正極と負極の両方の活物質を不動態化する。これにより熱暴走の連鎖反応を効果的に抑制し、セルの熱暴走を排除する。エネルギー密度が860~940Wh/Lでも高い安全性を維持する。
その超流動化電解質は、固体のような安定性と液体のような高いイオン伝導性を兼ね備えている。室温とマイナス20度の両方で、そのイオン伝導性は従来のリチウムイオン電池や硫化物系固体電池の5倍である。さらに、製造時も動作時も外部圧力を必要とせず、優れた電気化学性能を発揮する。材料コストは液体電解質と同等で、製造プロセスは従来のリチウムイオン電池よりもさらにシンプルだ。最終的に、高エネルギー、高安全性、急速充電、強力な低温性能、低コストを実現する真のオールラウンドバッテリーシステムを可能にする、としている。



