JVCケンウッドは12月22日、国際的な環境情報開示システムを運営する非営利団体CDPが実施する2025年調査の「気候変動」分野において、最高評価である「Aリスト」企業に初めて選定されたと発表した。
CDPが運営する環境情報開示システムは企業の環境報告における国際的スタンダードであり、世界で2万2100社以上が同システムに情報を開示している。評価はD-からAまでの8段階で行われ、JVCケンウッドは最上位のAスコアを付与された。
Aスコアの企業は環境リスクの解決に先進的な取り組みを行うグローバルリーダーとして「Aリスト」に選ばれる。2024年度の気候変動分野では約2%の企業のみがAリストに入っている。
JVCケンウッドは「感動と安心を世界の人々へ」という企業理念のもと、中期経営計画「VISION2025」でサステナビリティ戦略を推進。環境基本方針「JKグリーン2030」を策定し、2050年のカーボンニュートラル実現に向け温室効果ガス排出削減目標を設定・管理している。
また、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に沿った気候リスクや機会の開示、Scope1・2・3の排出量報告など幅広い情報開示にも注力している。
今年度の調査では、気候移行計画の推進、再生可能エネルギーの利用増加、ガバナンス体制の強化などが評価された。今後も同社はホームページや統合報告書で環境に関する情報開示を続け、持続可能な社会の実現に貢献していく方針だ。



