ビジュアルバンクは10月23日、子会社のアマナイメージズを通じて、AI学習用データソリューション「Qlean Dataset(キュリンデータセット)」のラインナップに「様々な乗り物の画像データセット」を新たに追加したと発表した。
【画像】「Qlean Dataset」の「様々な乗り物の画像データセット」
今回提供を開始する乗り物画像データセットは、自動車(バス、タクシー、パトカー、消防車、救急車)、バイク、自転車など様々な乗り物の画像データ437件を収録している。データ形式はjpegで、画素数は長辺4100px以上の高解像度となっている。
このデータセットは、車両検出・識別AIの開発、交通流解析・スマートシティAIの研究、生成AI・デザイン支援AIの学習データ、自動運転・モビリティシミュレーション開発、交通安全・社会インフラ研究への応用など、幅広い用途での活用が期待される。
特に多様な車種・車体形状を収録しているため、車両識別AIのトレーニングデータとして最適であり、交通監視・自動運転・都市インフラの解析に活用できる。また、消防車・救急車・パトカーなどの緊急車両も含むため、緊急走行時の認識AIや車両接近警告システムの開発データとしても有用だ。
Qlean Datasetの提供するデータセットは、データ取得およびAI開発への利用に関する同意書を「すべての被写体」から取得しており、各国のプライバシーポリシー等にも対応しているため、安心して研究・商用利用できる。
同社は「AI データレシピ」という独自の提供形態により、初期投資を抑えたデータ調達を可能にしている。また、個別要件に従った作成・構築も可能で、独自性の高いデータについても個別最適化された要件のデータセットを提供できる。
ビジュアルバンクは、千葉ロッテマリーンズや東洋経済新報社とのパートナーシップ、国内外のネットワーク、新規収録などを通じて、ラインナップの拡充を進めている。これにより、AI開発現場でのデータ収集・整備にかかる負荷を大幅に軽減し、開発の加速に貢献するとしている。
同社はまた、大学・研究機関・非営利の技術開発チームなどを対象とした「Qlean Dataset アカデミア支援プログラム」も展開しており、画像・音声・動画・テキストなど、約80種類以上・50万点超のデータを無償提供している。







