ポルシェは、2025年1~9月の世界新車販売の結果を発表した。同期間中に世界で21万2509台を顧客に納車。前年同期比は6%減だった。
電動化車両の販売比率を大幅に向上させた。全体の35.2%が電動化車両となった。これは前年同期比で12.8ポイントの大幅な上昇だ。内訳は完全電気自動車が23.1%、プラグインハイブリッドが12.1%となっている。
6つのモデルラインの中で最も高い成長を記録したのは『マカン』で、18%の増加となった。これによりヨーロッパ地域では電動化率が56%に達している。
地域別では、北米が最大の販売地域として6万4446台を納車し、前年同期比5%の増加を記録した。海外・新興市場も4万3090台で過去最高を達成し、3%の増加となった。
一方、中国では3万2195台の納車にとどまり、26%の減少となった。これは高級車セグメントの厳しい市場環境と激しい競争が主な要因とされている。
モデル別では、マカンが6万4783台で最も売れたモデルラインとなり、このうち55%以上にあたる3万6250台が完全電気自動車だった。『911』は3万7806台で5%の微減、『パナメーラ』は2万1243台で1%減とほぼ横ばいを維持した。
ポルシェは「価値重視」戦略に基づき、需要と供給の管理に重点を置くとともに、顧客のカスタマイズニーズの高まりに対応するため、エクスクルーシブ・マニュファクトゥーアやゾンダーヴンシュプログラムの拡充を進めている。