MKグループのカーボンニュートラルサービス、115kgのCO2をオフセット…2025年上半期

EVで実質CO2排出量ゼロ移動「カーボンニュートラルオプション」
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MKグループの4社が提供するEVタクシーの貸切と空港定額サービスで、追加料金を支払うことで実質CO2排出量をゼロにする「カーボンニュートラルサービス」の2025年度上半期利用実績が発表された。

ガソリン車をEVに置き換えると、10のCO2発生のうち6を削減できるとされている。残り4はEVの充電時に発生するCO2である。MKグループでは「J-クレジット制度」を活用し、走行距離分を充電する際に発生するCO2をカーボンオフセットすることで、実質CO2排出量をゼロとしている。

2025年1月に京都で貸切を対象にサービスを開始し、2025年4月には京都・滋賀・札幌・名古屋で貸切に加えて空港定額でもサービスを適用している。料金は1回1台100円。

実施会社は、エムケイ(貸切、空港定額)、滋賀エムケイ(貸切、空港定額。ただし定額は大津市域交通圏のみ)、名古屋エムケイ(貸切、空港定額)、札幌エムケイ(貸切)の4社である。

2025年度上半期は延べ27件、1452kmで、CO2換算で115kg発生分をカーボンオフセットした。内訳は京都MKが25件、滋賀MKが2件。2024年度下半期が2025年1月の開始から2か月間で4件の利用だったため、同期間で比較すると2倍以上の伸びで利用者の脱炭素に対する関心の高まりが伺える。

エムケイでは脱炭素の取組みとしてタクシー・ハイヤーの全車ZEV化(電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)などのゼロエミッション・ビークル)を進めている。2025年に保有車両の30%をZEVとし、2030年までに全車ZEV化の達成を目指している。全国のタクシー会社として初めて2021年に全車ZEV化することを表明した。

2025年3月末時点でのZEVはエムケイ(京都)が223台で全台数に占める割合は27%。滋賀エムケイは8台(12%)、札幌エムケイ2台(2%)、名古屋エムケイ4台(4%)、大阪エムケイ12台(6%)、神戸エムケイ8台(5%)、福岡エムケイ6台(8%)、東京エムケイ48台(18%)となっている。

《森脇稔》

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