甲斐日産自動車とレンタルギア山梨は、WHILLと連携し、免許・ヘルメット不要で歩行領域を走行する近距離モビリティ「WHILL」の取り扱いを9月12日より開始すると発表した。
販売事業では、甲斐日産が県内7店舗でWHILL全4モデルを取り扱う。免許返納の有無に関わらず、特に高齢世代や家族に対し、外出目的や移動距離に応じて最適なモビリティを日常的に使い分ける新たな移動習慣を提案する。
同時に、レンタルギア山梨ではコンパクトに折りたためる「WHILL Model F」を導入し、日産自動車系列レンタカー会社では初となる貸出サービスを展開する。1日4000円(税込)で利用でき、「レンタカーを降りた先でも、自分のペースでそのひとときを満喫したい」といった声や、毎日は乗らないが必要なタイミングで一時的に利用したいとのニーズに対応する。
日本では2024年4月の改正法施行による合理的配慮の義務化や、国民65歳以上人口が総人口の3割に迫る加速する高齢化、訪日客数が過去最高を更新し旺盛なインバウンド需要を背景に、誰もが快適に移動できる環境の整備が急務となっている。
山梨県でも高齢化率は年々上昇し、免許返納後や自転車の代わりとなる日常の交通課題が浮き彫りになっている。同時に、外国人観光客が押し上げ要因となり観光消費額が3175億円規模に拡大し、自然や観光資源を満喫する高付加価値の旅行ツアーが組成されるなどの動きも見られている。
3社は移動を支える立場としてそれぞれの強みを生かしながら、誰もがさまざまなシーンでも県内地域や周辺で過ごせるよう、あらゆるニーズを網羅的にカバーすることで、さらなる地域活性化や魅力向上を目指している。