スズキのインド子会社のマルチスズキは8月27日、同社の中古車販売チャネル「マルチ・スズキ・トゥルーバリュー(MSTV)」が累計販売台数600万台を達成したと発表した。
2001年の事業開始以来、MSTVは持続的な成長を続けており、2024-2025年度には49万2697台を販売した。同社は「温かさ、シンプルさ、透明性、信頼性、プロフェッショナリズム」を核となる価値観として掲げ、品質の高い中古車を求める顧客にとって最適な選択肢となっている。
マルチスズキのマーケティング・セールス担当上級執行役員パルト・バナジー氏は「600万台販売という節目を迎え、トゥルーバリューを信頼してくれた全ての顧客に深く感謝している」とコメント。20年以上前に設立されたトゥルーバリューは、多様な顧客層から信頼できる安全な中古車チャネルとして高い評価を得ており、現在は平均年齢31歳の若い顧客から強い支持を受けている。実際、トゥルーバリュー顧客の85%が初回購入者だという。
MSTVが販売する全ての認定中古車は、376項目にわたる厳格な品質チェックを受け、マルチスズキ純正部品で整備されてから認定を受ける。サービス履歴や車両書類の確認も販売前に実施される。顧客の信頼をさらに高めるため、認定中古車には最大1年間の保証と3回の無料サービスが提供される。
インド全土305都市に606店舗のトゥルーバリュー・ショールームを展開し、全国的なサポート体制を構築している。また、専用アプリとウェブサイトを通じたデジタル対応により、顧客は幅広い中古車を閲覧できる。モデル、価格、所在地などの検索フィルター機能を備え、オンラインでの試乗予約なども可能で、オンラインからオフラインへのスムーズな移行を実現している。
顧客は「マルチスズキ・スマートファイナンス」という完全デジタル化されたプラットフォームを通じて、公的・民間銀行やノンバンクからの多様な融資オプションを利用できる。これらの取り組みにより、透明性、品質、顧客中心主義に基づく長期的な関係構築を実現している。