EV充電器メーカー初、ジゴワッツがスマホで出力変更可能な充電アプリを提供開始

無料で充電出力の変更などが可能なEV充電スマートフォン向けアプリ「Jigowatts Home」
  • 無料で充電出力の変更などが可能なEV充電スマートフォン向けアプリ「Jigowatts Home」
  • ジゴワッツの最大8kW出力可能な「産業用モデル」

ジゴワッツは28日、日本のEV充電器メーカーでは初めて、無料で充電出力の変更などが可能なEV充電スマートフォン向けアプリ「Jigowatts Home」のMVP版(必要最小限の機能による製品)をリリースした。

ジゴワッツ製のオンライン接続対応EV充電器と連携することで、スマホから充電出力を遠隔調整できるアプリとなっている。これにより、家庭でのEV充電がより柔軟かつ安全に行えるようになる。

日本の一般家庭における電力契約は40Aまたは50A程度が主流で、高出力のEV充電器を使用すると他の家電との併用時にブレーカーが落ちたり、契約アンペア数の引き上げが必要になるケースがある。

「Jigowatts Home」は充電器の出力を6A(1.2kW)から1A(0.2kW)単位で調整できるため、電力契約を変更することなく、ブレーカー落ちの心配をせずに自宅でEVを充電できるようになる。

今回MVP版として公開された「Jigowatts Home」は、オンライン状態にあるジゴワッツ製EV充電器と連携している。

充電出力の遠隔変更では、スマートフォン上で充電器の出力値をリアルタイムに変更できる。これにより、家庭内の消費電力状況に応じて充電速度を調整可能だ。

充電状況モニタリング機能では、アプリ上で現在の充電電力や進行状況を把握できる。MVP版では必要最低限の機能に絞って提供し、ユーザーからのフィードバックを基に改善を図る。

現在ジゴワッツでは、東京都内の戸建住宅に実質3万円で最大6kW対応EV充電器(通信機能付き「産業用モデル」)を設置できるプランを販売中だ。東京都戸建設置プランに申し込んだユーザーは、「Jigowatts Home」アプリを無料で利用できる。低コストで自宅に高出力充電器を導入しつつ、スマホアプリで賢く充電管理ができるようになるため、初めてEVを購入する人にも安心なサービスとなっている。

今回リリースしたMVP版「Jigowatts Home」は今後機能拡充を予定している。新機能を順次追加する計画だ。なお、原則無料でご利用できるが、一部の機能には費用がかかる場合もある。

新機能のひとつが、スケジュール充電機能。時間帯に応じてあらかじめ充電出力や充電時間を設定できるタイマー機能を導入する。夜間や電気料金が安い時間帯に自動で充電することで、効率的なエネルギー利用を実現する。

盗電防止機能では、アプリで充電器をロックすることで無断利用や不正な充電(いわゆる「盗電」)を防ぐ。

家族ユーザー機能では、家族内で複数のユーザーがアプリ上で充電器を共有・管理できる機能を用意。家族全員で充電器を運用・管理できる。

複数充電器の一括管理機能では、一つのアプリで複数台のジゴワッツ充電器を登録・制御できるようにし、家庭や事業所内に複数の充電器がある場合でもブレーカー等を落とさずに運用できる。

これらの新機能によって、より細やかな充電制御やセキュリティ、ユーザビリティの向上が図られ、家庭はもちろんオフィスや商業施設での導入ニーズにも応えていく。

Jigowatts Homeは、自宅にEV充電器を設置してスマートに充電管理を行いたい個人のユーザーのほか、社用や来客用として課金なしで職場にEV充電器を設置したい企業・事業者にも最適だ。料金の徴収を伴わないクローズドな環境での充電運用を前提としているため、マンションや企業の駐車場などで社員や居住者向けに無料で開放する充電設備としても利用できる。

《森脇稔》

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