ハーレーダビッドソン東大阪は、京都のモーターサイクルパーツブランド「アエラ」と共同でハーレーダビッドソン『X350』専用のスリップオンサイレンサーを開発したと発表した。
同製品は2023年から2025年モデルのX350に適合し、価格は12万7000円(税込)。本体素材にはSUS304ステンレスを使用し、重量は標準の5.2kgから2.35kgへと大幅に軽量化を実現している。政府認証品として車検にも対応する。

X350のノーマルマフラーは車体下で完結しているが、今回のカスタムマフラーはクラシカルかつスポーティなメガホン形状を採用。モーターサイクルジャーナリストの小川勤氏による試乗では、低中回転域でのトルク・パワーアップが確認され、実用回転域での性能向上を実現している。
開発の背景について、ハーレーダビッドソン東大阪の加藤氏は「X350はカスタムパーツが少ないことに気づき、カスタムを提案したいと思った。まずはスライダーを作り、多くの反響があった。カスタムの楽しさを知ってもらい、それがX350の魅力につながると良い」と語る。

試乗した小川氏は「走り出した瞬間から『楽しい!』と思わせてくれる。353ccパラレルツインエンジンとは思えない低速のトルク感とトラクションの良さがある」と評価。エキゾーストノートについても「甲高さがなく、心地よさだけが耳に残る良質なパラレルツインサウンド」としている。
また、ハーレーダビッドソン東大阪とアエラは、X350と『X500』に装着が可能なエンジンスライダーも開発。車体からの張り出しを抑えた形状のエンジンスライダーは、転倒時にエンジンやフレームを攻撃しない絶妙なバランスが与えられている。スライダーとアルミベースの間にあるオレンジリングも、ダブルネームのみの仕様となる。価格は3万5750円。

ハーレーダビッドソン東大阪は2004年にオープンし、1977年創業の八尾カワサキが運営する。現在はハーレーダビッドソン東大阪・奈良の2拠点とカワサキプラザ3拠点を運営している。