トヨタグループ5社、AI人財育成強化へ「トヨタソフトウェアアカデミー」発足

トヨタグループ5社が「トヨタソフトウェアアカデミー」発足
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トヨタグループのアイシン、デンソー、豊田通商、トヨタ自動車、ウーブン・バイ・トヨタの5社は、AI・ソフトウェア人財の育成を強化するため「トヨタソフトウェアアカデミー」を発足した。

これに伴い、トヨタはAIの研究や開発への投資を大幅に拡大し、イノベーションを加速する「グローバルAIアクセレレーター(GAIA)」を始動した。

アカデミーでは、ソフトウェアだけでなくハードウェアも理解したクルマ屋らしいAI・ソフトウェア人財を育成する。約100種類の研修講座を開講し、自動運転開発講座では専門的なAIや制御理論を学び、自作プログラムを実車で動かす実践的な研修を提供する。さらに、世界中のAI・ソフトウェア人財が集い切磋琢磨できる機会を創出し、キャリア形成を支援する。デンソーのスキル認定プログラム「SOMRIETM認定制度」など各社の制度と連携し、スキルの見える化やAIによる講座推奨も行う。

トヨタの「グローバルAIアクセレレーター(GAIA)」は、製造から設計、オフィス部門まであらゆる領域でAI活用を加速させることを目指す。11のカテゴリーでAI活用に注力し、今後拡大も検討している。カテゴリーは自動運転、AIエージェント、モビリティ3.0、ソフトウェア効率化、カスタマーリレーション、ノウハウ伝授、材料設計、製造、業務効率化、ロボティクス、車両設計だ。

トヨタChief Scientistのギル・プラット博士は、「AIの進化は予測が難しいが、人を技術革新の中心に据え組織の垣根や国境を越えて協力することで、AIやソフトウェアを通じてお客様に大きな価値を提供できる」と述べた。

トヨタソフトウェアアカデミーは5月22日にオンラインや各社研究施設で開講し、今後参加企業の拡大も見込まれている。トヨタは創業以来の理念と国連のSDGsを尊重し、安全で環境に優しいモビリティ社会の実現に向けて努力を続けている。

《森脇稔》

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