ビー・エム・ダブリューは5月8日、BMW『XM』など7車種の原動機(デジタルモーターエレクトロニクス)ついて、診断情報の保存や異常の検知に問題があるとして、リコール(回収・無償修理)を国土交通省へ届け出た。
対象となるのは2022年9月2日~24年1月5日に制作されたBMW「XM」、『XM LABEL』、『X5M Competition』、『X5 M60i xDrive』、『X7 M60i xDrive』、『X6M Competition』、『X6 M60i xDrive』など7車種の計175台。
DME(エンジン制御システム全体を統括する電子制御ユニット)の車載式故障診断装置の診断プログラムにおいて、設計検討が不十分なため、可変バルブ機構(バルブトロニック)関連の異常を検出した際に診断情報がメモリに保存されず、失われることがある。また、酸素センサー等の関連する部品の故障を同時に検出した場合、それらの診断情報も失われて警告灯が点灯しないおそれがある。そのため、関連部品の故障により排気ガスの量が増加した場合に検出できず、保安基準に適合しないおそれがある。
改善措置として全車両、 DME のプログラムを更新する。 なお、上記措置は以下のいずれかにより行う。
1.販売店に入庫し、診断機に接続することにより実施する。
2.準備が整い次第、対象車両へ遠隔配信にて配信し、使用者自身でインストールする。
不具合、事故ともに発生していない。