BMWグループの米国サウスカロライナ州スパータンバーグ工場から、700万台目のBMWがラインオフした。この歴史的な節目を記念して特別な車両が製造された。
記念すべき700万台目となったのは、アルピナグリーンメタリックで塗装されたBMWアルピナ『XB7』だ。4.4リットルのBMW ALPINAツインターボV8エンジンを搭載し、631hpを発揮する。この記念車は工場に保管され、BMWの歴史コレクションの一部となる予定だ。
この700万台目のBMWは3月末に組み立てが完了したが、その後1週間かけてスパータンバーグ工場のALPINAチームによる特別な「ホワイトグローブ」仕上げが施された。特別設計されたALPINAフロントバンパー、リアディフューザー、リアスポイラー、ALPINAエンブレム入りフロアマット、ALPINA記念エンブレムなどが装備されている。

サウスカロライナ工場では2024年に約40万台のBMWを生産し、そのうち約22万5000台が世界120か国に輸出されている。
BMWグループは米国事業に17億ドル以上を投資しており、そのうち10億ドルはスパータンバーグ工場の電気自動車生産準備に、7億ドルは近隣のウッドラフに新設する高電圧バッテリー組立工場に充てられる。2030年までに、スパータンバーグ工場では少なくとも6種類の完全電気自動車を、内燃機関車やプラグインハイブリッド車と同じ生産ラインで組み立てる計画だ。
1992年以来、BMWグループはサウスカロライナ州の事業に148億ドル以上を投資してきた。スパータンバーグ工場は世界最大のBMWグループの工場であり、日産1500台以上の車両を生産している。同工場は米国内外でのBMWスポーツアクティビティビークルとクーペの高い需要に応える重要な役割を担っている。生産車両の約57%が120の国際市場に出荷され、BMWは10年以上にわたり米国最大の自動車輸出企業となっている。2024年には、米国で販売されるBMW車の約50%がスパータンバーグ工場製だった。