ポルシェ、伊テクニカルセンターの開発計画を中止…自動車業界の環境変化で

イタリア南部アプーリア州にあるナルドテクニカルセンター(NTC)
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ポルシェは、イタリア南部アプーリア州にあるナルドテクニカルセンター(NTC)の開発計画を中止すると発表した。

NTCは、ポルシェをはじめ世界中の自動車メーカーにとって重要な車両テスト施設だ。700ヘクタールの敷地内には、12.6kmのサーキットや6.2kmのハンドリングコースなど、次世代車両のテストに必要な様々な設備が整っている。

ポルシェは2012年にNTCを買収し、以来、将来のモビリティ技術のテストを最適化するため、施設の近代化を継続的に進めてきた。また、2023年からは近隣のレッチェに設立したソフトウェア部門で技術力の強化を図っている。

今回の決定は、過去数か月間にわたる様々な利害関係者との集中的な議論と包括的な検討の結果だとしており、社会的、環境的、経済的な観点からの考察に加え、現在の厳しい環境と世界の自動車産業を取り巻く状況の変化が大きな要因となった。

ポルシェは、NTCが引き続きポルシェの統合開発・テスト能力の重要な一部であり、国際自動車産業にとって重要なパートナーであると強調している。同社は今後も同施設で車両テストを実施し、革新的なモビリティ技術の開発を加速させていく。

《森脇稔》

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