日産自動車の米国部門は、スポーツカー『Z NISMO(日本名:フェアレディZ NISMO)』をモチーフにした高級寿司包丁「Z NISMO Precision Sushi Knife」を限定発売すると発表した。この包丁は、日本の伝統的な刃物作りの技術と最新の自動車デザインを融合させた特別な一品だ。
開発には、日産デザインアメリカ、寿司職人の寺田弘行シェフ、そして老舗刃物メーカー「桐生」が携わった。桐生の主任刀匠の桐生聡氏は、Z NISMOのイメージを常に念頭に置きながらデザインを行ったという。

包丁の特徴として、Z NISMOの象徴的なシルエットを想起させるシャープなラインや、NISMOエディション特有の赤いアクセントを取り入れたバッファローホーンのハンドルが挙げられる。刃渡り210mmの両刃で、切れ味の良さと精密さを追求している。
寺田シェフは「シェフの腕前は包丁次第」と語り、この包丁が寿司作りに特化した高性能な道具であることを強調した。

限定240本の生産は、初代『240Z』へのオマージュとなっている。各包丁には個別の番号が刻印され、Zのロゴや寺田シェフのサイン、桐生の印も入れられる。
価格は300.23ドル(約4万5000円)で、日産のレーシングヘリテージを巧みに表現している。また、日産はこのプロジェクトを記念し、テネシー日米協会に寄付を行う予定だ。
