ベテランユーザーの藤原さんがメルセデスAMG『A35』に対して普段使いできる使い勝手の良さと、コンテストでも通用する高音質を兼ね備えた性能を求め、静岡県のレジェーラと綿密な打ち合わせの末でき上がったのがこちらのシステム&インストールだった。
◆ライトなシステムとシンプル取り付けで高音質を狙う
ベテランが普段使いするための高音質車をコーディネート
 メルセデスAMG A35は普段使いしやすいヘビーにならない仕様で、なおかつコンテストでも勝てるサウンドを目指して作られた。
メルセデスAMG A35は普段使いしやすいヘビーにならない仕様で、なおかつコンテストでも勝てるサウンドを目指して作られた。 トランクルームのフロア下スペースにシステムの中枢を担っているDSPアンプがインストールされる。
トランクルームのフロア下スペースにシステムの中枢を担っているDSPアンプがインストールされる。
 周辺には電源強化系のパーツを多数配置しているのもベテランオーナーのこれまでの経験からのチョイスとなった。
周辺には電源強化系のパーツを多数配置しているのもベテランオーナーのこれまでの経験からのチョイスとなった。オーディオコンテストにもたびたび参加し、これまでに上位入賞を果たしているベテランユーザーの藤原さん。そんな藤原さんが新しく求めたのが“普段使いできる”“高音質なクルマ”だった。そこでシステムがヘビーになりすぎず、インストールもなるべくシンプル、それでいてオーディオコンテストに出ても十分戦闘力が高い音質を手に入れるためにさまざまな工夫を凝らした。その中心となるのがDSPアンプの内蔵アンプを使ったシステムとすること。またフロントスピーカーのミッドバスはドアにインナー取り付けするなど、通勤や普段の足として気兼ねなく使える仕様を目指した。
そんなミニマムな取り付けを目指したAMGの中でも、コンパクトな取り付けが印象的なのがトランクルームだ。オーナーの意向から「スーツケースが楽に積める余裕のスペースを残したい」というリクエストがあり、すべてのユニットを床下&トランク前方に収めるストックインストレーションとした。トランクのフロアパネルを開けると中央にはヘリックスのDSPアンプであるP-SIX DSP ULTIMATEがインストールされている。周辺を見るとサウンドサスペンションやKOJOの電源系アイテムが数多く配置されている。フロア下は大加工するわけでは無く、ユニットをきれいに収める処理が施されシンプルだが機能的なレイアウトとした。
◆トランクルームはフロア下へのDSPアンプ設置や
ウーファー脇を利用したパワーアンプの取り付けを実施
 ヘリックスのDSPアンプであるP-SIX DSP ULTIMETEをオーナーが選んだのはDSPアンプとしての高音質を評価してだった。
ヘリックスのDSPアンプであるP-SIX DSP ULTIMETEをオーナーが選んだのはDSPアンプとしての高音質を評価してだった。 トランク前方右サイドにはカバーされたスペースがある。ここにサブウーファー用のパワーアンプが搭載される。
トランク前方右サイドにはカバーされたスペースがある。ここにサブウーファー用のパワーアンプが搭載される。 サブウーファーをドライブするのはカロッツェリアのPRS-D800。小型・高音質で定評のあるモデル。キャパも備えて電源も強化する。
サブウーファーをドライブするのはカロッツェリアのPRS-D800。小型・高音質で定評のあるモデル。キャパも備えて電源も強化する。システムをシンプル&軽量化しつつ、高音質は譲れないというオーナーの思いがもっとも端的に表れているのがDSPアンプのヘリックスP-SIX DSP ULTIMATEのチョイスだ。すべてのフロントスピーカーをDSPアンプの内蔵アンプでドライブするためシステムはシンプルそのもの。そのためトランクルームはごく少数のユニットが並ぶだけだ。
しかしDSPアンプにもさまざまなモデルがあるが、ベテランの藤原さんはその中でも徹底的に音にこだわって選んだモデルがP-SIX DSP ULTIMATEだった。「このDSPアンプは特に音の立ち上がりの良さが感じられる内蔵アンプを備えているモデルなので迷うこと無く選びました」とコンパクトさを追求しつつ高音質を諦めていないことをうかがわせる。
さらにトランクルーム前方にはサブウーファーのエンクロージャーとサブウーファーをドライブするパワーアンプをインストールしている。サブウーファーのパワーアンプにはカロッツェリアの小型モデルであるPRS-D800をチョイス。隣にはBAlaboのキャパシターを設置して豊かで余裕のある低音を再生する。
取り付け位置はトランクルームの右前方、デッドスペースに潜り込ませるように設置ボードをワンオフしてインストールされている。さらにカバーを備えてこのもなら上に積載できるスペースとしているのも普段使いを重視するオーナーの意に沿った形状だ。
◆音に惚れ込んだブランドのスピーカーをフルで投入
トランク前方にエンクロを組んでサブウーファーを設置
 サブウーファーのエンクロージャーはこのようにトランクルームの中央に設置されている。後部の積載性をスポイルしないサイズだ。
サブウーファーのエンクロージャーはこのようにトランクルームの中央に設置されている。後部の積載性をスポイルしないサイズだ。 サブウーファーユニットに選んだのはローヤル産業のRJ250。オーナーが同シリーズの音が気に入ってフルシステムで導入を決めた。
サブウーファーユニットに選んだのはローヤル産業のRJ250。オーナーが同シリーズの音が気に入ってフルシステムで導入を決めた。 スーツケースが問題なく積載できるスペースが必須だったトランクルーム。そのため全ユニットはストックインストールされる。
スーツケースが問題なく積載できるスペースが必須だったトランクルーム。そのため全ユニットはストックインストールされる。スピーカー群にチョイスしたのはローヤル産業のDEERブランドからリリースされているRJIIシリーズ。オーナー曰く「約10年ぶりに国産スピーカーを使うことになるほどサウンドが気に入ってるシリーズなのでフロントからサブウーファーまでをフルでRJIIシリーズでまとめることにしました」とのこと。
サブウーファーには250mmのユニットであるRJ250をチョイス。トランクルームの前方中央部にエンクロージャーを組んでインストール。車室内側にはリアシート中央のトランクスルー部に振動板をのぞかせる定番のインストールスタイルとして車室内に直接音を届けるスタイルとしている。
普段使いからコンテストまでをオールマイティで楽しめるオーディオカーとしてプロデュースした藤原さんのAMG。シンプルなシステムデザインで高音質を引き出すためにはベテランの経験と知識が全力投入されユニット選びにもこだわりを投入した。後編では見どころとなったツイーター取り付けなど、コクピットまわりのインストールとその思いについて紹介して行くこととしよう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

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