中国の空飛ぶクルマ開発企業の億航智能(イーハン)は、自動車大手の長安汽車との間で、空飛ぶクルマ事業で戦略的提携を発表した。
両社は重慶市政府の支援のもと、電動垂直離着陸機(eVTOL)や空陸両用の飛行車の研究開発、製造、販売、運営などで協力していく。
億航智能は、世界で初めて無人操縦の有人eVTOL航空機の開発設計から量産、適航認証、安全運用までを実現した企業だ。一方の長安汽車は、中国自動車業界の大手4社の一角を占め、強力な研究開発能力と製造基盤、充実したサプライチェーンを持つ。
両社の提携により、億航智能のeVTOL製品ラインが拡充され、一般消費者向けの空飛ぶクルマ市場の開拓が期待される。将来的には合弁会社の設立も視野に入れており、低空経済と新たな立体交通産業の発展を共同で推進していく。