ポルシェとファルタ、戦略的提携を強化…バッテリー子会社の過半数株取得へ

ポルシェ(イメージ)
  • ポルシェ(イメージ)

ポルシェは8月17日、電池メーカーのファルタとの戦略的提携を強化すると発表した。

この提携の一環として、ポルシェはファルタの子会社のV4Drive Battery GmbHの過半数株を取得する予定。V4Driveは、大型リチウムイオン円筒形セルを取り扱っており、これらのセルはポルシェ『911カレラGTS』のバッテリーに使用されている。

2024年春に決定されたノードリンゲンでのブースターセル生産施設の建設も、ポルシェによって計画通り進められる。この施設は2025年稼働予定であり、ポルシェはこれをV4Drive Battery GmbHへの現物出資として提供する予定。さらに、V4Driveはポルシェ以外の顧客にも対応する計画がある。

ファルタはV4Driveの少数株主として残る予定であり、安定した財務基盤が必要とされる。この背景から、ポルシェと他のパートナーはヴァルタの財務再編に参加する意向を示している。ポルシェの投資額は3000万ユーロに達し、直接ヴァルタに利益をもたらす見通しだ。

なお、V4Driveの過半数株取得の完了は、各国の独占禁止法の承認とヴァルタの財務再編の成功に依存している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV

特集