<新連載>[エンタメ環境向上計画]「車載用Android端末」を使って映像コンテンツを楽しみ尽くす!

『カシムラ・KD-255』を接続したときの「CarPlay対応機」の画面表示例。
  • 『カシムラ・KD-255』を接続したときの「CarPlay対応機」の画面表示例。
  • 「車載用Android端末」の一例(カシムラ・KD-255)。
  • 「車載用Android端末」の一例(Smart・T-box)。

ドライブには「インカー・エンターテインメント」が欠かせない。そしてそれらを満喫できる環境が整うと、ドライバーと同乗者のクルマ時間が一層有意義なものとなる。当連載では、その最新事情を解説している。今回は、「車載用Android端末」にスポットを当てる。

◆「車載用Android端末」を使えば、「CarPlay対応機」のエンタメ環境がぐっと充実!

最初に、「車載用Android端末」とは何なのかを説明しよう。これは、Apple CarPlayとandroidautoに対応したメインユニット(以下、CarPlay対応機)で使うためのアイテムだ。

ところでCarPlay対応機では、スマホアプリを便利に使える。それらの表示を車載機のモニターに映し出せて操作も車載機のモニター上にて行える。しかし、ナビアプリ以外の映像系アプリには非対応だ。ドライバーが運転中に車載機の画面を注視することが法律で禁止されているからだろう。

ところが「車載用Android端末」を用いると、端末内に格納されている映像系アプリも車載機の画面に映し出せるようになり、操作も車載機の画面上にて行える。結果、CarPlay対応機を搭載しているクルマのエンタメ環境の、一層の充実が果たされる。

「車載用Android端末」の一例(カシムラ・KD-255)。「車載用Android端末」の一例(カシムラ・KD-255)。

◆「HDMI入力端子」が備わっていない「CarPlay対応機」に特に向く!

ただし「車載用Android端末」は、本体代が安くない。さまざまなモデルがあるがスタンダードなモデルで5万円前後といったところだろうか。

しかし、それでもこれの導入が向いているケースがいくつかある。まず1つ目は、「愛用のメインユニットにHDMI入力端子が備わっていない場合」だ。それが装備されていればスマホのミラーリングを行える。なので必要なケーブル類を用意すれば動画系コンテンツをさまざま楽しめるようになるので、「車載用Android端末」は取り立てて必要ない。

しかしながら「HDMI入力端子」が備わっていない場合には、「車載用Android端末」が役に立つ。例えばトヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の中には同端子が装備されていない車種が多くある。それらで「車載用Android端末」は至極重宝する。

加えて「ミラーリングでは車載機のモニター上で操作できないことを不満に思う場合」にも、「車載用Android端末」の導入が吉と出る。これがこの導入が向く2つ目のケースだ。

「車載用Android端末」の一例(Smart・T-box)。「車載用Android端末」の一例(Smart・T-box)。

◆「テレビキャンセラー」が未導入なら、「車載用Android端末」の導入はアリ!

そして「車載用Android端末」の導入が向いている3つ目のケースは、「テレビキャンセラーが未導入の場合」だ。ミラーリングを行うときには、ケーブル類の他にいわゆる「テレビキャンセラー」も必要になる。しかし「車載用Android端末」を使う場合には、それは不要だ。メインユニットには映像コンテンツを映しているという認識はなく、ただ対応アプリの表示を映しているとの認識しかないからだ。

ところで「テレビキャンセラー」の取り付けには多少の手間がかかる。メインユニットの裏側にアクセスする必要があるからだ。一方「車載用Android端末」は取り付けが至って簡単だ。USB端子に挿すだけで良い。テレビキャンセラーの取り付けコストまで勘案すると、ミラーリングとのコスト差は縮まる。

なお「車載用Android端末」にも不利点がある。それは、エンジンを切ったときに電源が切れる機種が多いことだ。そうであると、また走行しようとするときに映像の続きを呼び出すまでにある程度の時間がかかる。

今回は以上だ。次回以降も車内エンタメの最新事情を解説していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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