フォーミュラEに新たな競争要素が加わった。フォーミュラEは、ABB FIAフォーミュラE世界選手権のシーズン10=2023/24年シーズンより、主要メーカーを表彰する新たな賞「マニュファクチャラー・トロフィ」を導入する。(3月15日発表)
今シーズン、フォーミュラEには6つのメーカー:エレクトリック・レーシング・テクノロジーズ、ジャガー、マヒンドラ、日産(日産自動車)、ポルシェ、ステランティスが計11チームを擁しており、トロフィはシーズン終了後に初めて授与される。
トロフィの採点方法は、チームチャンピオンシップと同様で、レース毎に、各メーカーの最高得点を獲得した2台のマシンの成績に応じてポイントが与えられる(1位:25ポイント、2位:18ポイント、3位:15ポイントなど)。ポールポジションとファステストラップのポイントも加算される。優勝メーカーには、シーズン終了後の表彰式でトロフィが授与され、翌シーズンのヘルメット、マシン、チームウェアに使用される優勝バッジが贈られる。
フォーミュラE共同創設者/チーフチャンピオンシップオフィサーであるアルベルト・ロンゴ氏は、「このトロフィは競争心を表現し、選手権の進化におけるマイルストーンだ。メーカーの貢献はレースの未来を形作るだけでなく、公道における電気自動車技術の発展にも欠かせない」とコメントした。
いっぽうフォーミュラEチーム&メーカー協会のイアン・ジェームス会長は、「新たなトロフィの導入により、競争環境が激化し、高度なエンジニアリングにもスポットライトが当たる。電気自動車技術の評価が高まり、チャンピオンシップが盛り上がることを期待している」と述べた。
マニュファクチャラー…エレクトリック・レーシング・テクノロジーズ(チーム:ERTフォーミュラEチーム)、ジャガー(チーム:ジャガーTCSレーシング、エンビジョン・レーシング)、マヒンドラ(チーム:マヒンドラ・レーシング、ABTクプラ・フォーミュラEチーム)、ニッサン(チーム:ニッサン・フォーミュラEチーム、NEOMマクラーレン・フォーミュラEチーム)、ポルシェ(チーム:TAGホイヤー・ポルシェ、アンドレッティ・フォーミュラE)、ステランティス(チーム:DSペンスキ、マセラティMSGレーシング)
採点…1位:25ポイント、2位:18ポイント、3位:15ポイント、4位:12ポイント、5位:10ポイント、6位:8ポイント、7位:6ポイント、8位:4ポイント、9位:2ポイント、10位:1ポイント、ポールポジション:3ポイント、ファステストラップ:1ポイント