カーオーディオシステムの性能を高めたいと考えている方々に向けて、その思いを実現させようとするときに役立てていただこうと、音響機材の選択のキモを説明している当シリーズ。今回は、「非モニターメインユニット」の「トレンド分析・ケンウッド編」をお届けする。
ところで、「非モニターメインユニット」を豊富にラインナップしている国産大手カーエレクトロニクスメーカーは、今やケンウッドとカロッツェリアの2社だけだ。20年ほど前と比べるといくつかのメーカーが当市場から撤退している。その中にあってこの2社は、今も製品を複数展開し続けている。
ただしケンウッドの方は、数年前と比べると製品数は少数精鋭化されている。現在は、2DIN機を2機種、1DIN機を3機種用意するにとどめている。
ではラインナップの中身を具体的に見ていこう。顔ぶれを確認すると、残されているのは高機能機だ。すべての機種がBluetoothに対応し、各機ともサウンドチューニング機能が充実している。今やクルマの中でも音楽はスマホで聴くというドライバーが多くいるはずだが、そうであるとケンウッドの各機ならスマホを便利に活用できる。都度の接続が自動で行われ、曲送り等の主要な操作を車載機側でも実行できる。
サウンドチューニング機能については以下のような利点を有する。まず「タイムアライメント」を搭載していて、イコライザーは一般的な「メインユニット」としては最高レベルの仕様と言える「13バンドグラフィックイコライザー」を搭載。さらには「サブウーファー出力」を持つのでサブウーファーの追加が容易に行えて、「クロスオーバー」機能も有するので低音を比較的にきめ細かくコントロールできる。
なお2DIN機と1DIN機でそれぞれCDメカを省いた機種を1機種ずつ用意していて、それらはその分価格が手頃だ。昨今はCDが聴かれることがめっきり減っていて、そうであればCDメカレス機を選べば初期投資を少なくできる。
ところで1DIN機の1機種(CDメカレスモデル)を除いた4機種は、「アレクサ」も搭載済みだ。なので、音声にてさまざまな操作を行える。例えば、「ノリの良い曲をかけて」と言えば該当する楽曲を自動選曲してくれる。また、ニュースを読んでもらえたり天気予報を確認できたりもする。
“非モニター”メインユニットを買い換えようとする向きはリーズナブルであることも重視するが、そうはいっても高機能なモデルが良いというのなら、ケンウッドの各機は候補に成り得る。
今回は以上だ。次回はカロッツェリアのラインナップを分析する。お楽しみに。




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