ムサシがホンダの新型FCEV向けギヤボックスを受注…『CR-V』ベース

ホンダCR-V(現行北米仕様)
  • ホンダCR-V(現行北米仕様)
  • カーボンニュートラル社会に向けた水素の活用
  • 次世代燃料電池システム(モックアップ)

武蔵精密工業(ムサシ)は1月22日、本田技研工業(ホンダ)が『CR-V』をベースに開発中の燃料電池車(FCEV)向けに、e-Axleギヤボックスを受注したと発表した。該当部品は2024年の量産開始に向けて、生産準備が進められている。

自動車業界では、グローバルな開発競争が激化しており、新規参入メーカーの増加や開発サイクルの短縮化などが進んでいる。これらの変化は、ムサシにとって新たなビジネスチャンスをもたらす、とムサシ自身は分析している。ムサシの主力商品であるデファレンシャルアッセンブリィや減速機構に用いられるギヤは、電気自動車(EV)において重要な役割を果たしており、今後の需要拡大が見込まれるという。

またムサシによると、EV化に伴い製品に対する要求も変化している。パワートレイン領域では、モーター由来の高トルクへの対応や、バッテリー搭載スペースの増加、重量増に伴い、部品は高強度でありながら小型・軽量化が求められている。さらに、エンジン音がなくなることで、ギヤの噛み合いに対する要求が厳しくなり、高精度な加工が必要とされている。これらの要求に応えるため、ムサシは長年にわたり蓄積した技術と知見を活かし、EV時代における大きな優位性を築いていると自負する。


《レスポンス編集部》

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