ランチアは、コンパクトカーの『イプシロン』(Lancia Ypsilon)現行型が2023年、イタリア本国での販売で成功を収めた、と発表した。
初代イプシロンは、『Y』のネーミングで1995年に登場した。小型車でありながら、約100色もの内外装色を自由に組み合わせられる点が人気を呼び、欧州で支持された。2002年には、2代目イプシロンがデビューした。初代と同様に「小さな高級車」というコンセプトを掲げて、人気を集める。2011年春、ジュネーブモーターショー2011で発表されたのが、現行の3代目イプシロン。従来の3ドアハッチバックボディから、実用的な5ドアハッチバックに変更。日本市場には、クライスラーブランド車として導入されていた。
この現行イプシロンが2023年、イタリア本国で4万4743台を販売し、前年比は9%増と伸びた。イタリア市場で3番目の人気車種となり、ランチアが属するステランティスとしては、2番目に売れたモデルに。これにより、ステランティスは、イタリアBセグメント市場において、史上2番目に高い市場シェア14.9%を達成している。