リクルートの中古車情報メディア『カーセンサー』が、この1年間で掲載された全モデルを対象に、ユーザーの購入意欲の高さに注目して選定した『カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2023』で、ランキング1位はポルシェ『911』（991型、2011年発売モデル）」になった。
『カーセンサー』のランキングは、過去発売された全モデルの中から、この1年間（2022年11月～23年10月）でユーザーから注目を集めたモデルを独自にポイント化、順位付けした。消費者の志向や世相を、経年変化も含めて捉えているという。今年で10回目の発表となる。
『カーセンサー』によると今年のランキングは、日常の移動手段や趣味嗜好を反映する車などの購入動機にかかわらず、特定モデルへの「指名買い」が反映されているという。コロナ禍の影響を受けた過去数年間のランキングと比較すると、今年のトップ10は幅広い使用用途と価格帯のモデルが並んでいる。
カーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2023
順位 / 車種 / 生産年 / 平均価格
1位：ポルシェ911 2011年11月～19年6月 1350万円
2位：ダイハツ・コペン 2002年6月～12年8月 70万8000円
3位：ダイハツ・タント 2003年11月～07年11月 16万7000円
4位：トヨタ86 2012年4月～21年10月 174万5000円
5位：ホンダ・ステップワゴン 2022年5月～現行 350万6000円
6位：トヨタ・ヴォクシー 2021年12月～現行 381万1000円
7位：ホンダS660 2015年4月～22年3月 205万1000円
8位：マツダ・ロードスター 2015年5月～現行 225万9000円
9位：ポルシェ911 2019年7月～現行 2029万5000円
10位：ホンダCR-Z 2010年2月～17年1月 65万5000円
※平均価格は 2023年11月末時点。
ダイハツ・コペン（初代）人気のボディタイプであるクロカン・SUVは票が分散し、各ジャンルで指名される個別の商品力の強いモデルがランクインした。そしてスポーツカーとして多くの人にとって憧れの存在であるポルシェ911の先代モデル（991型）がイヤーカーになった。10位以内には、引き続きスポーツカー（クーペ、オープンカー）が多くランクインし、コロナ禍以降の注目度の高さを継続している。
2023年のランキングについて『カーセンサー』の西村泰宏統括編集長は「新車市場ではSUVが車のスタンダードな形と言わんばかりだ。中古車市場においても掲載台数は増え、選択肢も豊富になった。問い合わせ数も増加傾向だが、物件数の伸びの方が強いため1台当たりの注目度は相対的に下がる。つまりSUVは中古車市場でも購入対象として“アタリマエ化”しており、特定の車種に票が集中するようなことはなく、ランキング上位に食い込みにくくなってきている」と解説する。
逆に非SUVモデルは「種類が減っているため、中古車市場にいて注目度が際立つ。新車市場の傾向が変わらず続くため、この傾向は来年以降も継続される」と予測する。
『カーセンサー』2024年2月号はカーセンサー・カー・オブ・ザ・イヤー2023が特集だ。
『カーセンサー』2024年2月号
『カーセンサー』2024年2月号
発行：リクルート
定価： 100円（本体価格91円＋消費税）
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