【スーパーフォーミュラ 第3戦】宮田莉朋が12番手スタートから初優勝

優勝した#37 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
  • 優勝した#37 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
  • 優勝した宮田莉朋(左)と総監督の舘信秀(右)
  • リスタート後に好走をみせた#37 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
  • 2位の#38 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
  • 3位の#20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
  • 4位の#15 リアム・ローソン(TEAM MUGEN)
  • 5位の#3 山下健太(KONDO RACING)
  • 表彰式

三重県・鈴鹿サーキットで23日、スーパーフォーミュラ第3戦の決勝レースが行われ、12番グリッドからスタートした#37 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)が、ピットストップ作戦を見事に当て、自身初となる優勝を飾った。

決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選は22日に行われた。Q1、Q2のノックアウト方式のフォーマットで、Q1は11台ずつ2グループに分かれて走行し、各グループの上位6台がQ2に進出。Q2では12台がポールポジションをかけてタイムアタックを行う。

この公式予選で、これまで4戦連続ポールポジションを獲得していた#1 野尻智紀(TEAM MUGEN)が苦戦。なんとQ1で7番手となってしまったのだ。しかし5番手のドライバーがコース外走行でタイム抹消となり、繰り上がりでなんとかQ2進出を果たした。Q2では走りが改善されたものの3番手がやっと。野尻の連続ポールポジション記録はこれで途絶えることとなった。

代わってポールポジションを獲得したのは#53 大湯都史樹(TGM Grand Prix)で自身2度目。2番手は#38 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)がつけた。

晴れ渡りレース日和となった決勝日。多くのファンが詰めかける中、決勝レースの時間を迎えた。31周の予定のレースは、スタート直前にエンジンが止まったマシンがあり、エクストラフォーメーションラップを行って1周減算の30周レースとなった。

大湯、坪井、野尻のトップ3は順位をキープしたまま1周目を終了したが、決勝でも野尻の調子は上がらず、2周目にはチームメイトの#15 リアム・ローソン(TEAM MUGEN)に抜かれ4位に転落。さらに5周目には5位まで順位を下げた。

義務付けられているタイヤ交換のためのピットストップが10周目から始まり、順位がシャッフルされた。18周目、トップの大湯がピットイン。コースに戻ると先にピットストップを済ませていた野尻が背後に迫ってきた。大湯の冷えたタイヤと野尻の温まっているタイヤではペースが明らかに違い、野尻は一気にオーバーテイクを試みたが行き場がなく2台は接触。ともにリタイヤとなってしまった。

これでセフティーカーが導入され、ピットストップを先に伸ばしにしていた#37 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)、#20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)らが、すかさずピットイン。10周目は7位だった宮田は3位に、8位だった平川は4位にジャンプアップした。

24周目にリスタートとなり、残りは7周のスプリントレースが始まった。トップは坪井で2位はローソン。坪井は一気にスパートを掛けローソンを引き離しにかかった。これで坪井の優勝で決まりかと思われたが、26周目にローソンを交わし2位に上がった宮田があっという間に坪井の背後に迫り、残り2周となった29周目の1コーナーでオーバーテイク成功。坪井に宮田を抜き返すスピードはなく、そのままレース終了となった。

宮田はスーパーフォミュラ初優勝。チームトムスは2021年第3戦オートポリスでのジュリアーノ・アレジ以来2年ぶりの優勝となった。

2位は坪井、3位は残り2周でローソンを抜いた平川。以下、ローソン、#3 山下健太(KONDO RACING)阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)と続いた。

次戦、第4戦は5月21日・22日の日程で、大分県・オートポリスを舞台に開催される。

■スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 決勝レース結果

1. #37 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
2. #38 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
3. #20 平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
4. #15 リアム・ローソン(TEAM MUGEN)
5. #3 山下健太(KONDO RACING)
6. #39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
7. #4 小高一斗(KONDO RACING)
8. #36 ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TEAM TOM’S)
9. #55 ジェム・ブリュクバシェ(TGM Grand Prix)
10. #12 福住仁嶺(ThreeBond Racing)
11. #64 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)
12. #50 松下信治(B-Max Racing Team)
13. #14 大嶋和也(docomo business ROOKIE)
14. #7 小林可夢偉(Kids com Team KCMG)
15. #5 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
16. #18 国本雄資(Kids com Team KCMG)
17. #6 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
18. #51 ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)
19. #19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
以上完走

--. #53 大湯都史樹(TGM Grand Prix)
--. #1 野尻智紀(TEAM MUGEN)
--. #65 佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)

《藤木充啓》

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