【メルセデスベンツ Aクラス 新型試乗】「A200d」と「A180セダン」、見た目だけではわからないキャラの違い…島崎七生人

メルセデスベンツ A220d
  • メルセデスベンツ A220d
  • メルセデスベンツ A180セダン
  • メルセデスベンツ A220d
  • メルセデスベンツ A220d(左)とA180セダン(右)
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『Aクラス』が1、2世代目までの背の高いプロポーションを止め、Cセグメントの王道をいく2ボックスになったのが3代目から。そこからのフルモデルチェンジ版として4代目のハッチバックが日本市場にお目見えしたのが2018年10月だったから、早いものでもう4年半が経つ。

今回のモデルは、いわゆるマイナーチェンジ版、リフレッシュモデルと見ることができる。

◆大筋での変化の度合いは小さいが

メルセデスベンツ A220dメルセデスベンツ A220d

とくに外観は、フロントグリル、バンパー形状、前後の灯体などが一新されたほか(“スターパターン”はよりエレガントな見せ方になったと感じる)、ボンネット上に2つのパワードームを追加。ほかにリヤ回りはアルミホイールのデザインも一新されるなどした。ハッチバック、セダンとも同様だが、いずれにしても大筋での変化の度合いが小さいのは、これまでのモデルの評判が良かったからだろう。

ちなみにメーカーのプレスリリースには“サメの尖った鼻先を想わせる前傾したフロントエンドによりシャープさを強調”とあったが、言われてみればそうかな……といった印象。

メルセデスベンツ A180セダンメルセデスベンツ A180セダン

インテリアではダブルスポークのステアリングホイール(静電容量式)が与えられたほか、センターコンソールのタッチパッドが廃止されるなどした。機能では最新世代の対話型MBUX(NTG7)を搭載、ETC車載器が標準装備化されるなどした。また試乗車にも適用されていたが、レザーARTICO/ファブリックの中央部には100%リサイクルから得られた原料を使用したファブリックを採用しているという。

◆ディーゼルの『A200d』とガソリンの『A180セダン』に試乗

メルセデスベンツ A220d(左)とA180セダン(右)メルセデスベンツ A220d(左)とA180セダン(右)

試乗車は『A200d』および『A180セダン』の2台。

まずA200dだが、こちらはモデル名のとおり2リットルの直列4気筒直噴ディーゼルターボ(150ps/320Nm)搭載車で、試乗車ではAMGラインパッケージを装着し、ローワードコンフォートサスペンション、ダイレクトステアリングを始めとしたアイテムを備えた仕様だった。このためもあり、乗った印象はスポーツカー然としたクルマとの一体感が気持ちいいもので、軽やかなエンジンフィールとともに、山道でもドライビングを楽しめるクルマになっていた。

他方の『A180セダン』は、1.4リットルの直列4気筒直噴ガソリンターボ(136ps/200Nm)を搭載。動力性能はスペックから読み取れる以上の“快走”をもらたしてくれ、後席は座面がやや低めだがその分、頭上空間がしっかりと取られているなど、スタイリッシュで手頃な4ドアセダンを考えたい……そんなユーザーがショッピングリストにのせてもいい1台に思えた。

メルセデスベンツ A180セダンメルセデスベンツ A180セダン

■5つ星評価
・A200d
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

・A180セダン
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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