最終赤字が過去最大の1280億円、燃費不正の日野自動車が下方修正[新聞ウォッチ]

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長年にわたって続けていたトラック・バスに搭載したエンジンの燃費不正が発覚し、業績が悪化している日野自動車の2023年3月期の連結最終損益が、従来予想(550億円の赤字)を大幅に下方修正し、過去最大の1280億円の赤字(前期は847億円の赤字)になる見通しになるという。

通期本決算会見を4月26日に予定している日野が発表したもので、きょうの各紙も「日野自、赤字最大の1280億円、エンジン不正、顧客補償で特損」(日経)などと取り上げている。

最終赤字は3期連続で、不正のあったエンジンを搭載した大型トラック『プロフィア』、小型バス『リエッセII』など約20万台の顧客への補償が対象で、その補償費用約600億円を特別損失として計上。エンジンを搭載するトヨタ自動車やいすゞ自動車のバスも対象となるという。

さらに、不正とは別に事業環境が悪化している米国の製造子会社でも工場などの固定資産にかかる減損損失を約150億円計上。原材料費や労務費が高騰していることを受けて、24年3月期以降の収益の改善が見込みにくいとして減損計上を決めたという。

また、今期の売上高は前期比4%増の1兆5200億円、営業利益は56%減の150億円を見込んでおり、それぞれ200億円、30億円の上方修正。東南アジアを中心に販売台数が増えていることや、為替の円安進行、固定費の削減が寄与するものとみられる。

2023年3月30日付

●日野、最終赤字1280億円(読売・10面)

独反対でエンジン車容認、EU、合成燃料使用が条件(読売・11面)

●国交省元次官人事介入か、航空施設会社に「OBを社長に」(朝日・1面)

●英国TPP加盟へ、発足11か国以外で初(朝日・1面)

●富士山噴火徒歩で避難、渋滞防ぎ「要支援」優先、計画改定(毎日・1面)

ガソリン価格全国平均168円、2週連続値上がり(毎日・7面)

ホンダ、自転車に後付け電動化サービス、9月発売(毎日・7面)

●eモータースポーツ、JAFリーグ設立へ、実際のプロドライバーも参戦(産経・11面)

●国内景気「拡大」5割超、消費・投資が回復、重荷はインフレ(日経・1面)

●ポルシェ・ホンダ、合成燃料で先行(日経・2面)

ガソリン店頭横ばい、167.4円、補助金17円に(日経・21面)

●ホンダ、インドで電動二輪、23年度発売、30年に年産100万台(日経・12面)

《福田俊之》

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