いすゞ自動車は3月7日、17年ぶりに全面改良した小型トラック『エルフ』を横浜市内で初公開した。いすゞの片山正則社長は初の量産電気自動車(BEV)モデルを「満を持しての発表」とする一方で、パワートレインに関しては「様々な選択肢を残しておきたい」との考えを示した。
片山社長はBEVについて「実は今回の発表の前に、いわゆるモニター車としてご協力頂ける複数のお客様と商用車の電動車はどうあるべきか、3年間一緒にコラボレーションして開発をしてきた」と明かした上で、「ハードウエア的には3年前に完成はしていたわけだが、やはり厳しい物流の中での電動車の在り方ということで満を持しての発表」と述べた。
その一方で片山社長は「商業車の特徴として非常に多くのバリエーション、多様性が求められている。このためエルフは実に2500の車型を必要としている。お客様の数だけバリエーションが必要というのが実態で、そう考えた時にどうしてもいろんなパワートレインユニットを提供する必要がある」と指摘。