東レ、次世代モビリティ向け材料開発に向けて新研究棟を新設へ…産学連携やグローバル研究などのハブ機能も視野

新研究棟の外観イメージ
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東レは、次世代モビリティに対応した材料などの研究開発体制を強化するため、名古屋事業場(愛知県名古屋市)に新研究棟を設置する。2026年度4~6月期に竣工する予定。

新研究棟は「グリーンとナノの融合」をコンセプトに、社内外の幅広い要素技術を融合した素材の開発を推進する。同時に、研究段階からの化学工学的視点の取り込みやデジタルソリューション提案力を強化し、社会全体での温室効果ガス(GHG)排出削減に向けた素材開発・プロセス設計・顧客提案を一体推進する体制を構築する。

持続型社会を実現するためには、素材機能を追求しながら環境配慮型素材への転換が求められている。モビリティ分野では、社会のGHG排出削減に向けた電動化、軽量化に加え、自動運転、UAM(アーバンエアモビリティ)、ドローンなど多様な次世代モビリティの開発が本格化しており、これらに対応する材料のニーズも高まっている。

次世代モビリティ向け材料の研究開発拠点として新研究棟を設置し、顧客・アカデミア連携、グローバル研究・技術開発のハブ機能としての発展を目指す。新研究棟では、ポリマー、ケミカル、炭素繊維複合材料の研究者に加えて、デジタルや化学工学知見を持つ開発者が集結する。


《レスポンス編集部》

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