アルピコホールディングス、デリシア、セイノーホールディングス、ココネット、エアロネクスト、NEXT DELIVERYの6社は、長野県軽井沢町で新スマート物流SkyHubを活用した物流ドローンによる実証実験を共同で実施したと発表した。
本実証は、軽井沢町における交通渋滞対策、少子高齢化による買物困難への対応、防災力強化などの地域課題の解決に貢献することを目的としている。
アルピコHD、セイノーラストワンマイル、エアロネクスト、NEXT DELIVERYは今年2月に新スマート物流の長野県全域への拡大と地域課題の解決や地域経済の活性化に向けた業務提携を締結しており、今回の実証はその具体的な活動の一環となる。
軽井沢町が抱える地域課題に対し、新スマート物流SkyHubを活用して複数の効果を確認した。
具体的には、観光シーズンに深刻化する交通渋滞に対し、食品や日用品をドローン配送することで、買物による車移動を減らし、渋滞緩和とCO2削減に寄与する。
新たな配送チャネルとして物流ドローンを活用し、買物困難者の利便性向上とラストワンマイルの最適化を図る。
デリシア軽井沢店を防災拠点(支援物資供給倉庫)として活用し、災害時の物資輸送や避難所支援にドローンを活用することで、フェーズフリー型物流基盤の構築を目指す。
ドローン体験イベントなどを通じて住民の理解を深め、新しい買物体験の創出につなげる。
今後は、ネットスーパーで受け付けた商品を、顧客の要望に応じて空路で配送する仕組みへと発展させていく。
現在、ネットスーパーで注文された商品は軽貨物自動車で配送を行っているが、山間部を遠回りして時間を要する事や有料道路を使う経路もあり、確保できる配送リソースが限られたりコストが追加で発生したりするため、注文口数を増やせずにいる。
空路を活用しドローンで商品を届ける事によって、省人化の実現だけでなく、買物に行けない方や渋滞で買物を断念せざるを得ない方にも商品を届けられる体制を構築する。
日常時は生活利便性向上、災害時は緊急物流プラットフォームとして機能するフェーズフリー型の物流体制を軽井沢町に実装していくことを目指す。



