550馬力ツインターボ搭載、ベントレーのクーペをカスタム…耐久レース優勝マシンに着想

2台限りで異なるカスタマイズを実施

0~100km/h加速は4秒

2020年のバサースト12時間耐久レースを制したコンチネンタルGT3

ベントレー・コンチネンタル GT S のカスタマイズモデル
  • ベントレー・コンチネンタル GT S のカスタマイズモデル
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ベントレーは1月23日、2ドアクーペ『コンチネンタルGT S』をベースにした2台のカスタマイズモデルを発表した。2020年にレーシングカーの『コンチネンタルGT3』が制した耐久レース「バサースト12時間」にインスピレーションを得て、マリナーがカスタマイズを行った。

◆2台限りで異なるカスタマイズを実施

2台の車両は、異なる仕様とした。1号車は、優勝したレースカーのカラーリングからインスピレーションを得て、アップルグリーンのエクステリアに、ベルーガブラックのルーフ、ドアミラー、ロワバンパー、トランクを組み合わせて、コントラストを演出する。フロントには、レーシングカーと同様、グリルに「7」が描かれている。

さらに、外装のブライトクロームメッキをポリッシュブラックに変更する「ブラックラインスペシフィケーション」や、フロントスプリッター、サイドスカート、ディフューザーをカーボンファイバー製に変更する「スタイリングスペシフィケーション」を採用している。

室内は、ベルーガのレザーとダイナミカを使用し、アップルグリーンのパイピングとコントラストステッチをアクセントにした。ヘッドレストには「BATHURST」のステッチが入り、トレッドプレートには「One of Two」の文字が添えられた。助手席側のカーボンファイバー製パネルには、サーキットを表現したメタルオーバーレイが施され、センターコンソールには優勝したドライバーの名前とナンバー7が記されている。

2号車は、2017年末に発売され2018年に参戦を開始した第2世代のコンチネンタルGT3をモチーフに、シルバーテンペストで塗装された。1号車と同様、外装とビスポークの室内にブラッククロームとカーボンファイバーのスタイリングスペシフィケーションを採用する。それぞれの車両には、記念のフレーム入りオブジェと、優勝マシンの18分の1のスケールモデルが付く。

◆0~100km/h加速は4秒

パワートレインには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は550ps、最大トルクは78.5kgmを発揮する。0~100km/h加速は4秒で駆け抜ける。クロスプレーン方式のV8の鼓動を強調するため、スポーツエキゾーストが標準装備された。

48V電動アクティブ・アンチロール・コントロール・システムの「ベントレーダイナミックライド」を装備する。このベントレーダイナミックライドは、0.3秒で1300Nmを発生させ、アンチロールバー内のモーターがコーナリングフォースをアクティブに補正し、ハードなコーナリング時のボディのロールを最小限に抑えるという。さらに、左右のホイールを互いに切り離すことで、巡航速度での乗り心地も向上させている。

◆2020年のバサースト12時間耐久レースを制したコンチネンタルGT3

ベントレー・コンチネンタル GT S のカスタマイズモデルと2020年に「バサースト12時間」を制したレーシングカーのコンチネンタルGT3ベントレー・コンチネンタル GT S のカスタマイズモデルと2020年に「バサースト12時間」を制したレーシングカーのコンチネンタルGT3

市販車の『コンチネンタルGT』とともに開発されたレーシングカー、コンチネンタルGT3は、2020年のバサースト12時間レースにおいて、総合優勝を果たした。マキシム・スール(ベルギー)、ジョーダン・ペッパー(南アフリカ)、ジュール・グーノン(フランス)の3選手が操る7号車のコンチネンタルGT3は、2020年のインターコンチネンタルGTチャレンジの開幕戦のバサースト12時間レースにおいて、11位スタートから追い上げて勝利を収めた。

コンチネンタルGT3は、スタートから7時間後、トップに立った。レース終了まで残り1時間で、パンクに見舞われたが、このトラブルを乗り切り、40度を超える気温や雨の中、314周を走破し、バサースト12時間耐久レースを制している。

《森脇稔》

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