完成形が見えた? ついにクルマになってきた「俺たちのフェラーリ」…フェラーリラジコン制作記

2か月の間、放置していてごめんなさい

役割分業も四苦八苦、長い長い夜の始まり

苦難の末に、ついに目に見える成果を得る

制作に夢中で気付けば徹夜、見えてきた完成形

デアゴスティーニ 『週刊フェラーリF2007ラジコンカー』
  • デアゴスティーニ 『週刊フェラーリF2007ラジコンカー』
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  • 週刊フェラーリ、ヘルメットはエンジンの吸気口を兼ねるという
  • 週刊フェラーリ、フロントシャシーの組み立て
  • 週刊フェラーリ、フロントシャシーの組み立て
  • 週刊フェラーリ、気を抜くとビスが混ざって大変な事態に
  • 週刊フェラーリ、エンジンの組み立て

『レスポンス』編集部が入手した「全巻揃ったデアゴスティーニ」、フェラーリF1のラジコンをアルバイト編集部員が制作していく。記事がなかなか仕上がらないことについて、バイト君からは言い訳がある様子。

◆2か月の間、放置していてごめんなさい

さて、前回の制作から早いもので2か月が経った。時系列を説明すると、某月某日にキットが届いてから開封したのが9月(Part1を10月に記事化)、前回扱った制作記が10月のことである。そして現在は12月だ。言い訳するならば、筆者の本業(?)である自動車部が、全国制覇できるか否かの瀬戸際にあり、部活動にてんてこ舞いだったのである。意外と大学生は忙しいのです。おかげさまで全国優勝はできました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。

週刊フェラーリ、気を抜くとビスが混ざって大変な事態に週刊フェラーリ、気を抜くとビスが混ざって大変な事態に

ジェットコースターのような自動車部の競技シーズンがひと段落したところで、放置してしまっていたフェラーリ作りを再開する。きちんとパーツに番号を付けて保管しておいたので、多少間が空いたとしても作業に問題はない。たまに用途不明のビスは出現するのだが。

◆役割分業も四苦八苦、長い長い夜の始まり

週刊フェラーリ、フロントシャシーの組み立て週刊フェラーリ、フロントシャシーの組み立て

今回も1人では寂しいので、自動車部の仲間に声をかけた。集った部員は延べ5名。早速手分けして制作にとりかかる。ところが、この分業も案外難しい。というのも、パートワーク形式のキットなので、組み立て方が独立した巻と前号と関連している巻が混在しているのだ。つまり、40号から作り始めようと思っても、39号の部品が必要だったり、38号の部品が必要だったりするのだ。

他にも、制作を毎週に分けて行うパートワーク形式ならではの悩みが。ある巻の最後で組み立てまで完了した部品を、翌号の初手で解体するよう指示されるということがしばしば起こるのだ。「部品を無くさないように、一旦組み立てておいてね」というデアゴスティーニさんの配慮だが、一気に作っている身としては微妙に手間が増える悩ましい部分だ。

以上のような困難を抱えつつも、「パーツ図」と冊子表紙の「今号の内容紹介」を頼りに、シャシーを担当する部員、エンジンを担当する部員、ボディを担当する部員…といった具合に分業を進める。かくして、長い長い制作第2夜が始まった。

◆苦難の末に、ついに目に見える成果を得る

週刊フェラーリ、フロントシャシーの組み立て週刊フェラーリ、フロントシャシーの組み立て

筆者が担当するのはフロントシャシー。フォーミュラカーならではのサスペンションはエクステリアの見所であると同時に、ステアリングサーボやオイルダンパーが搭載される機能部分でもある。丁寧な説明書があるとはいえ、ビスをねじ込み、ボールをはめ込み、難しいものは難しい。

週刊フェラーリ、エンジンの組み立て週刊フェラーリ、エンジンの組み立て

四苦八苦する筆者を横目に、エンジン担当はさらっと組み上げてしまった。さすが、部活でもあらゆる整備を行うメカニックである。ドライバーのヘルメットのパーツがエアインテークを兼ねるという京商製のGX21エンジン。ホビーラジコン最高峰クラスの2ストロークエンジンだ。

週刊フェラーリ、フロントシャシーが完成週刊フェラーリ、フロントシャシーが完成

さて、フロントシャシーの制作も、徐々に軌道に乗ってきた。最初はちんぷんかんぷんだったビスの種類も、長さと太さで段々と見分けられるようになってくる。途中、パーツ紛失疑惑などの騒ぎが起きつつも、ついにフロントタイヤを装着。分かりやすい成果を得たことで、制作チームの士気は上がる。アライメントが大変なことになっている部分には目を瞑ろう。

◆制作に夢中で気付けば徹夜、見えてきた完成形

デアゴスティーニ 『週刊フェラーリF2007ラジコンカー』デアゴスティーニ 『週刊フェラーリF2007ラジコンカー』

夕方前に始まった制作だが、気付けば夜である。このタイミングで近所のお弁当屋さんの弁当を投入。かつて自動車部では、深夜にまで整備が及んだ際に弁当を注文し、夜食で休息をとった後にまた整備を続けたという。絶えて久しい光景が、再び自動車部に蘇ったのだ。

週刊フェラーリ、直立するオイルダンパー週刊フェラーリ、直立するオイルダンパー

続いてオイルダンパーを組み立てる。ショックアブソーバーのことで、衝撃を吸収する重要な部品だ。作業中に洗濯バサミを必要とする場面があったが、調達できなかったためガレージにあったバイスプライヤーで代用する。直立する4本のダンパー、中々シュールな光景だ。

デアゴスティーニ 『週刊フェラーリF2007ラジコンカー』デアゴスティーニ 『週刊フェラーリF2007ラジコンカー』

気付けばメインシャシーにも様々な部品がつき始め、とうとう配線に入る。プロポ(コントローラー)の電源を入れ、ステアリングトリムの調整。初めて電源が入れられたマシンは、こちらの操作に応じてしっかりタイヤが動く。いよいよ、この企画も大詰めだ。しかし、この時東の空は明るくなりかけていた……。果たして「俺たちのフェラーリ」はちゃんと動いてくれるのか。次回に続く。

デアゴスティーニ 『週刊フェラーリF2007ラジコンカー』デアゴスティーニ 『週刊フェラーリF2007ラジコンカー』
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