武蔵精密工業のグループ会社であるMusashi AIは、トヨタ自動車向けAI外観検査装置の対象を拡大し、トランスアクスル向けアルミケースの生産ラインにも導入したと発表した。
外観検査とは、製品や部品の表面にあるキズや汚れなどを確認するための品質検査だ。AI外観検査装置はAIの画像認識処理技術を用いて、より高精度に不良品を検出。人による目視検査で行ってきた外観検査を自動化する。
武蔵精密工業は、AIの技術開発や製造現場への実装、グローバル展開を加速するため、イスラエルの技術パイオニアであるRan Poliakine氏が代表を務めるSixAI Ltd.と合弁でMusashi AIを2019年7月に設立。同社のAI外観検査装置はトヨタ自動車の本社工場を含む生産現場に実装されており、従来はトランスミッションギヤを検査対象の部品としてきた。