ロータス『エレトレ』最強、905馬力の「R」…世界最速のデュアルモーター搭載ピュア電動SUV

0~100km/h加速2.95秒で最高速は265km/h

独自デザインで空力性能を追求

トラックモードではアクティブグリルがフルオープンに

ロータス・エレトレ R のプロトタイプ
  • ロータス・エレトレ R のプロトタイプ
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ロータスカーズは10月25日、ブランド初の電動SUVのロータス『エレトレ』(Lotus Eletre)に、高性能モデルの『エレトレR』を欧州で設定すると発表した。

◆0~100km/h加速2.95秒で最高速は265km/h

エレトレRのEVパワートレインは、モーターの最大出力が通常モデルの603hpに対して、905hpに引き上げられる。パワフルなツインモーターにより、0~100km/h加速2.95秒、最高速265km/hのパフォーマンスを可能にした。ロータスカーズは、世界最速のデュアルモーター搭載のピュア電動SUV、と自負する。

また、バッテリーの蓄電容量は112kWh。1回の充電での航続は490kmに到達する。急速充電を利用すれば、バッテリーの8割の容量を20分で充電できる。

エレトレRの専用装備が「トラックモード」だ。他のグレードと比較して、車高が低くなり、ダンパーとアンチロールコントロールは、パフォーマンス志向の設定に切り替わる。サーキットでは、縦方向と横方向の限界領域において、より高いレベルのフォーマンスを可能にしているという。

◆独自デザインで空力性能を追求

デザインの特徴的な要素が、「ポロシティ」だ。空気は、車を通り抜けるだけでなく、車の下、上、周囲にも流れるという空力学的な理論になる。ポロシティは、ハイパーEVの『エヴァイヤ』のデザインの中心であり、新型スポーツカーの『エミーラ』にも取り入れられた。

エレトレの場合、車の前縁の下に空気が流され、ボンネット上部に組み込まれた2つの出口から排出される。また、フロントホイールアーチの前方や後方、リアホイールの後方、Dピラーの上部にもポロシティが設けられた。これにより、空気抵抗が少なくなり、航続、速度、性能の向上など、より効率的な走行を可能にするメリットがあるという。

フロントには、エミーラやエヴァイヤと同様、シャープなリーディングエッジを採用した。リーディングエッジのすぐ上には、デイタイムランニングライトとスクロール式のウインカーを装備した。ライトクラスターは、スリムなデザイン。メインランプは、対向車に影響を与えることなく、常時ハイビーム照射が可能なマトリクス方式だ。その下は凹型で、部分的に隠れるように配置されている。

◆トラックモードではアクティブグリルがフルオープンに

アクティブフロントグリルは、複雑なデザインで、静止時や走行中の空気抵抗を減らす必要がある時は、閉じた状態になる。電気モーター、バッテリーパック、フロントブレーキの冷却が必要な時には、開いて空気をラジエーターに送り込む。エレトレRでは、トラックモードを選ぶと、アクティブフロントグリルがフルオープン状態になる。

リアは、フルワイドのリボンライトがボディサイドの特徴的なラインを繋げている。ロータスのワードマークのすぐ上にあり、走行中は赤色に点灯する。両端には、スクロール式のウインカーを配置した。テールライトは4色に表示でき、車両のロック解除やバッテリーの充電状態を表示する。

一方だけで固定されているカーボンファイバー製のフローティングスプリットルーフスポイラーを装備した。これは、レーシングカーのウィングレットを連想させるモータースポーツにインスパイアされたデザインだ。中央部を無くすことで軽量化を図り、LIDARセンサーをガラス上部に配置した。ガラスを流れる気流をアクティブテールゲートスポイラーに導き、高速走行時にはスポイラーが自動的に展開する。アクティブテールゲートスポイラーは、選択したドライビングモードに応じて、3段階の角度に展開する設計だ。

《森脇稔》

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