伊豆箱根鉄道は9月21日、国土交通省中部運輸局に鉄道事業の旅客運賃上限変更に関する認可申請を同日付けで行なったと発表した。駿豆線(三島~修善寺)では2023年4月1日、大雄山線(小田原~大雄山)では2024年春の運賃改定を予定している。
同鉄道では消費税の税率変更によるものを除いて1995年10月1日以来、運賃改定を行なっていなかったが、コロナ禍や多額の設備投資の必要性などを理由に、平均改定率14.5%の改定に踏み切ることになった。
これにより、普通運賃は8kmまでが一律20円、8.1km以上が一律30円の値上げとなる。
定期運賃については、通勤用が24%の改定率となるが、通学用については家計への負担を考慮して一律650円の値上げに留められる。
なお、駿豆線と大雄山線で実施予定日が異なることについて、箱根登山鉄道では「過去3年間における各線での収支実績の違い等を考慮した」としている。