秋のキャンプシーズン到来。各地でキャンピングカーのイベントも相次いで予定されている。そこで、9月10、11日に行われた「名古屋キャンピングカーフェア2022」の会場で、最新のトレンドを探った。
まず、会場で印象的だったのが、トラックをベースとした、いわゆる「キャブコン」の割合の多さだ。東海地方の地域性などもあるが、高性能志向の高まりと新型トヨタ「カムロード」の効果が大きい。
カムロードは国産キャブコンの代表的なベース車両。新型で全車リアダブルタイヤ化され、パワートレインも強化された。昨今のキャブコンは家庭用エアコンや大容量のサブバッテリーなどを載せ、高機能化されたものが人気となっているが、それと引き換えに重量化している。その中で、安定性を高める「リアダブルタイヤ化」は革命とも言える変化だ。
以前は4WD車はリアがシングルタイヤであったため、2WDを選ぶか、ダブルタイヤを選ぶか、という選択を迫られる人も多かったのだ。
新型カムロードをベースとしたキャンピングカーは1000万円を大きく超えたものが多いが、経営者やリタイア世代を中心に人気を集めている。
また、このキャブコン人気を受けてか、マツダ「ボンゴ」などをベースにした比較的リーズナブルなモデルも複数見受けられた。
内装の部分でのトレンドは木を使ったデザイン。軽自動車からキャブコンまでボディの形状やサイズを問わず、室内に木を効果的に使ったモデルが出展されていた。
特に、国産木材・ブランド木材の使用や家具職人による製造などプレミアム感を打ち出したものが目に付いた。「やすらぎ」や「本格志向」「特別感」といったところがキーワードになっている。