次世代MINI、「光のショー」機能を搭載…クロスオーバーEV『エースマン』

「MINIコンパニオン」が乗員を光と音で歓迎

MINIが命名した「イヤコン」とは

3つの新しい「エクスペリエンス・モード」

MINI コンセプト・エースマン
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MINIは7月27日、次世代クロスオーバーEVのコンセプトスタディモデル『コンセプト・エースマン』(MINI CONCEPT ACEMAN)に、最新のLED技術による「光のショー」機能を搭載した、と発表した。

◆「MINIコンパニオン」が乗員を光と音で歓迎

MINI コンセプト・エースマンMINI コンセプト・エースマン

新たに開発されたコンセプト・エースマンのユーザーエクスペリエンスは、デジタル技術によって可能になったものだ。走り出す前から、エクステリアとインテリアを流れるように移行する光と音の体験が得られるという。具体的には、ヘッドライトとラジエターグリルエレメント、室内の「セントラル・インターフェース」と投影内容が、調和しながら連動するようにした。

エクステリアのライトショーには、センサーを用いたアニメーション、「MINIコンパニオン」が含まれている。コンセプト・エースマンに人が近づくと、車両前方の光の雲によって追跡され、近づくにつれて光が明るくなる。同時に、車外のスピーカーからは、車両と乗員との距離に音量が連動して、インタラクティブなサウンドが流れる。

車両のロックを解除すると、グリル表面のマトリクスLEDユニットによって、英国国旗の「ユニオン・ジャック」の図柄が表示される。同時に、グリルエレメントの周囲が光り、右ヘッドランプのLEDマトリクスが親しみをこめてウィンクする。

◆MINIが命名した「イヤコン」とは

光のアニメーションに伴って、明快なサウンドシーケンスが奏でられる。これは、4種類の音色で構成されており、各音色が「MINI」のブランド名のアルファベット1文字を表現している。このシーケンスは、視覚的な「アイコン」と同じように、一定の事象や情報を表す固定的なシンボルとして機能することから、MINIは「イヤコン」と命名している。

ドアを開けると、足元の路面にカラフルなグラフィック画像が投影される。同時に、セントラル・インターフェースの丸型ディスプレイには、これに対応する最大画素での放射状の「カラーバースト」が表示される。さらに、ルーフライニングからダッシュボードとドアパネルに向けても、同様の多色投影が行われる。

このウェルカムシナリオを完成させるために、ディスプレイには「Hey Friend」という文字が表示され、スフェリカルサウンドが展開される。このサウンドでは、おしゃべりの声と音楽シーケンスが重なりあって、なごやかな出会いの雰囲気がつくり出され、走り出すと、これがさらに発展するという。

◆3つの新しい「エクスペリエンス・モード」

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車内でのドライビング体験を個別化・個性化する新たな可能性を生み出すために、「エクスペリエンス・モード」を採用した。エクスペリエンス・モードは、セントラル・インターフェース・パネルと車内投影を通じた特定の表示と色の世界を演出するもので、これと調和したサウンドを組み合わせている。

「パーソナル・モード」を使うと、自分の好みで選んだ画像モチーフを、有機ELディスプレイに転送することができる。このパーソナライゼーションでは、ダッシュボードに、たとえば雲の形、海の波、水泳プールのきらめく水面などの動画を投影することも可能。選択された投影に合わせて、適切なバックグラウンドサウンドが流れる。

「ポップアップ・モード」では、ナビゲーションを利用して、サプライズを演出する。ユーザーが選択したカテゴリーに基づき、適切なナビゲーションの目的地が提案され、そこまでのルートが有機ELディスプレイとダッシュボードへの投影によって表示される。たとえば、「アドベンチャー」カテゴリーでは魅力的なレジャー活動、「おいしい」では人気のレストラン、「トレンド」目的地では現在開催中のイベント会場を選ぶことができる。体験への期待を高めるために、各カテゴリーにふさわしいサウンドが奏でられる。

「ビビッド・モード」では、有機ELディスプレイでの表示範囲と隣接する表面を、インタラクティブにデザインすることができる。このエンターテインメント機能は、信号待ちなどの短い空き時間や、高電圧バッテリーの充電中にも利用することができる。セントラル・インターフェースのタッチディスプレイに触れるだけで、「Aceman」のロゴマークから、カラーの「アルファベットの泡」を作り、ダッシュボード上で左右に移動させることができる。このアルファベットは独自の運動アルゴリズムを持ち、投影の中で互いに作用しながら、重なりあったり、流動的な図形や図柄を形成したりする。ユーザーと車両の相互作用によって、実験的なサウンドのリズムが変化し、ビビッド・モードの娯楽的な側面が強調される、としている。


《森脇稔》

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